なんで年末にはベートーヴェンの「第九」を演奏するのでしょうか? 

年末が近づくと、ベートーヴェンの第九の演奏会が各地で開催されるようになります。

ただ、ベートーヴェンさん的には年末に演奏をしてもらうために作った曲ではないはず、、、。

ではどうして日本では年末に第九が演奏されるのでしょうか?

 

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1.そもそも第九とは?

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの「交響曲第9番」が正式名称であり、一番よく聞かれる「歓喜の歌」は第4楽章となります。

1824年に初演され、そこから約200年弱、知らない人はいないのではないかと思うほど、世界中でずーっと愛されている名曲です。

 

また、「交響曲」とはソナタの形式で書かれた器楽のための楽曲を指し、第1楽章がソナタ、第2楽章が緩徐楽章、第3楽章がメヌエット、第4楽章がソナタが普通の構成なのですが、ベートーヴェンは第2楽章をスケルツォ、第3楽章を緩徐楽章とし、概念を根底から覆し、そして第4楽章にまさかの「合唱」を導入するという(いわゆる歓喜の歌)、当時としてはアグレッシブ過ぎる構成で曲を完成させました。

「合唱付き」の楽曲は演奏面を踏まえると人員を必要とするためあまり無く、大変珍しかったようです。

 

2.ではなぜ日本では年末に演奏されるのか?

日本では、1918年に徳島の捕虜収容所で、第一次世界大戦中、捕虜となっていたドイツ人が行った演奏が初演と言われています。

あれ?でも年末と関係ないですよね。

どうして年末となったかというと、戦後間もない1940年台後半の経済状況が原因のようです。

 

1940年台後半、戦後の混乱の中、オーケストラは収入が少なく、団員たちは困窮の中にいました。

そんな中、日本交響楽団(現NHK交響楽団)が第九を演奏したところ、観客が多く入ったんです!

 

そこには、第九ならではの理由がありました。

第九はオーケストラ団員と合唱員が必要であり、演奏者側の人数が必然的に増えるため、チケットもその分多く売れ、売上につながったんです。

そして、年末年始に向けて収入を得るために、「年末には第九を演奏する」という流れが定着し、全国へ広まっていったようです。

 

現在は、一概にそのような理由ではなく、「新しい年を迎える華やかな季節にピッタリ」という理由のほうが多いと思います。

また、大阪で毎年開かれている「1万人の第九」のように、楽器を演奏せずとも、合唱で演奏に参加できるというのも、この曲ならではですね♪

 

私がベートーヴェンだったら、遠く異国の日本で、200年後もたくさん演奏をしてもらえていることを知ったら、作曲家冥利に尽きるなぁ。

そのような名曲を生み出す「楽器」というものに、ますます親しんでいただけるように、Qsicとしても頑張りたいな、と思う次第です。

 

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さて、本日で年内の店頭の営業は終了いたします。

(WEB販売・買取は29日まで営業いたします。)

 

2015年を無事に終えることができましたのも、ひとえにご愛顧くださるお客様のおかげでございます。

本年もQsicをご利用いただき、本当にありがとうございました。

 

2016年も、お客様と楽器をつなぐ、架け橋となれるよう、日々精進してまいりたいと存じます。

今後とも中古楽器専門店Qsicを、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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