グリップとサウンドの変化 

皆さんは演奏中スティックのどこ握っていますか?

スティックのグリップするポイントでサウンドレンジが変化する事をご存知でしたか?

小学校の時に教わったテコの原理を思い出してください。

支点、力点、作用点の三点からなる原理ですが
スティックをつまむ指(※ここでは親指、人差し指)=支点
スティックをコントロールする指(※中指、薬指、小指)=力点
チップ=作用点

と考える事が出来ます。

この時にスティックの握る位置の種類を大きく3つに分ける事が出来ますが
それぞれの特徴をご紹介いたしましょう。

その1 標準的なグリップポイント

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「スティックのツボ」を支点にしたグリップポイントのため、スティックのリバウンドがもっとも大きく、バウンドコントロールや
ダイナミクスコントロールがしやすい支点への衝撃も一番少ないポイントです。
またスティックがよく跳ねるのでダブルストロークなどのコントロールもしやすいポイントです。

その2 パワータイプのグリップポイント

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スティックのツボよりも後ろに支点をおいたグリップで、
メリットとしては作用点-支点が長くなるためインパクトした時のパワーが大きくロックドラマーやパワーのある音を出したい方に
オススメのグリップポイントです。

デメリットとしてリバウンドを利用したコントロールに向いていない事ですが、パワープレイの際にはあまり必要ない奏法なので、
パワープレイからロールなどの細かなプレイに移る際にはその1の標準グリップを使用することをオススメいたします!

その3 繊細なプレイのグリップポイント

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パワータイプの時とは逆にスティックの真ん中に支点を寄せたグリップです。  
力点に対して作用点の振れ幅が小さい、と言う事はまずダイナミクスレンジが全体的に低くなり、さらにスティックの振れ幅のコン
トロールが細かく出来るようになります。
アコースティックやジャズなどの音量を必要とせずに繊細なプレイが要求される際に有効なグリップです。

メリットでありデメリットな点として大きな音が出せません。
もしこのグリップのまま腕を使ってロックのような大きな音を出そうとすると指や手首に大きな衝撃が加わってしまうので大きな音
を出す場面の時はその1の標準グリップを使用することをオススメいたします!

その2とその3を比べると
「ギア数の少ない大型特殊車両」と「ギアを細かくわけられる様になった自転車」
の様に段階と馬力に違いが出る事がお分かりでしょうか?

今回はグリップの観点からジャンルやダイナミクスに応じたグリップを紹介いたしました!
ご存知でなかった方はぜひ個人練習はバンドで合わせた時に試して見てください!
もしかしたら他のパートから反応があるかもしれませんよ?

以上グリップとサウンドの変化でした!

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