いきなりですが、皆さまはコンプレッサーを正しく使いこなせていますか?
コンプレッサーとは、簡単に言いますと「音量(音の粒)を揃えるエフェクター」です。
使ったことがある方はお分かりかと思いますが、使いこなすのが難しいエフェクターの1つですね。
私事の話で恐縮ですが、数年前、私がベースを始めてしばらく時が経ったとき友人から、
「スラップするなら絶対コンプレッサー買った方がいいよ!」と勧められました。
友人曰く、なんでも”音の粒を揃えるエフェクター”なんだそうで、当時指弾きとスラップの音量差に悩んでいた私は「そんな便利なものがあるのか!」とすぐに購入。
つまみの意味もよく理解しないまま、持ち前の「まぁなんとかなるか」精神で使ってみることに。
しかし実際に使ってみると音量差は解消された気がしましたが、全体的にモコモコとこもったような音になってしまい、結局使いこなすことが出来ませんでした。
この時使っていたコンプレッサーには「スレッショルド」「ルシオ」というつまみが搭載されており、この2つの効果についてあまり理解できずに使っていたことが原因だったんですね。
結局使いこなせないまま、あまり使わなくなってしまいました。
そこで、今回はコンプレッサーのメインとなるこの2つの効果はどんなものなのか!?ということを簡単にまとめてみました。
スレッショルド
どのくらいの音量から音を圧縮しはじめるか、を設定するのがスレッショルドです。
スレッショルドの値が小さいと小さな音量でも圧縮をしはじめ、値が大きいと大きな音のみを圧縮します。
「これより大きな音が出たら音を小さくする」ということを決めるパラメーターですね!
ですので、あまりがっつりとコンプをかけたくない場合は、スレッショルドの値を大きくして使用するのが おすすめです!
ルシオ
スレッショルドで決めた値を超えた音を、どれくらいの比率で圧縮するかを決めるのがルシオです。
「1:2」「1:4」「1:8」「1:∞」などで設定する事が多いパラメーターです。
少しややこしいですが、 仮にスレッショルドで設定した値から「8」オーバーした音量に対して、ルシオの設定が「1:2」であれば、 「4」まで音を圧縮(小さく)します。
「1:8」であれば「1」まで小さくするということですね^^
「1:∞」であればスレッショルドの値は超えないということです。(リミッターと同じ効果)
コンプレッサーに限らず、「このつまみはこういう効果がある」ということを理解して使うことで、より自分の理想のサウンドに近づけることが出来るのではないかと思います。
今回はスレッショルド、ルシオのコントロールがあるコンプについて書かせていただきましたが、EBSのMULTICOMPのように、つまみが少なく操作性の良いモデルを使うのもいいですね。
より細かな設定をしたい場合は、スレッショルド、ルシオを設定できるモデルの方がおすすめです。
皆さまも自分に合ったコンプレッサーを探してみてください!
使いこなせれば、スラップ、指弾きの安定感がグッと増すこと間違いなしですよ。
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