3つの特性を知り、定番マイクを最大限活かしきる! 

どこにでもある定番ボーカルマイク、SM58。
この定番マイクを最大限に活かしきるために知っておきたい3つの特性をご紹介!

1.ダイナミック型
SM58は、ダイナミック型という形式のマイクです。
ダイナミック型の特徴は、中域が強めで、なじみやすく安定した力強い音です。
球状のヘッド内部にポップフィルターを内蔵しているので、破裂音などをうまく抑えられています。
また構造上、軽く頑丈なので、ライブハウスやスタジオなどで多く使われるのはこの為でしょう。

2.単一指向性
次に指向性パターンがカーディオイド(単一指向性)となっています。
この指向性というのがマイクを扱う際、非常に大切になってきます。
指向性とは要するに、どの角度からの音をはっきりと捉えるころができるか、どの向きに感度が良いかということを意味します。

単一指向性とは、特定の方向の音を捉えやすい性質を持っているという事です。

SM58に関してはヘッドケース(マイクのてっぺん)の中心を口の真正面にもって来るようにして収音するといいでしょう。
よく見られるのが、タモリさんのようにマイクを縦に持ち、ヘッドケースの横から声を収音してしまっているパターン。
これは収音の効率が悪いので控えましょう。

もう一つの注意点として、ヘッドケースを手で覆って歌ってしまう方がおられますが、これはNGです。
ヘッドを手で覆うと、単一指向性マイクは後ろ側の穴や溝を塞がれて全指向性に近い特性にかわってしまい、ステージ周りの音すべてを拾い、フィードバックを起こしてしまいます。これでは歌うどころではありませんね。

ちなみにこのマイクを手で覆う形は、マイケル・ジャクソン氏が口パクをする時に、歌詞の間違いや音源とのズレをごまかすために編み出した策だそうです。

3.周波数特性

周波数特性は50 Hz~15 KHz
周波数特性とはどれくらいの高域から低域まで収音できるか、また、音の高低によって感度がどのように変わるかを表します。こちらは平均より少し広い程度ですが、ボーカル用マイクとしては十分です。
この値が広いからと言って優れたマイクという訳ではありませんが、知っておくと役に立ちます。

SM58はどこにでもあり、標準機として世界中の多くの現場で使用されています。
標準機であるSM58の特性を活かしきる事で「標準の音」を知り、それを基準にして、自分に合ったマイクを探すというのもいいかもしれません。

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