どんな楽器も様々な種類の材があり、ぞれぞれの特徴があります。
もちろんドラムも同じように材によってサウンドに変化があります。
竿楽器でもおなじみの材も使われているのでギタリスト、ベーシストの方も是非ご覧になってください!!
さっそく紹介していきましょう!
大定番”メイプル”
竿ものでもネックや指板に使われている事が多く
ドラムでのシェルはもちろんスティックにも使われている材です。
さらにヴァイオリンの側板と裏面、アコギで言うサイドバックにも
一般的に使用されているようです。
サウンド面は
明るく抜けの良いサウンドが特徴です。
オールラウンドに使用できることから
多くのレンタルスタジオやライブハウスでは
メイプルシェルのドラムが使用されているのではないでしょうか?
スネアやセットでも圧倒的にメイプル材のモデルが多いですね!
アコギなどでおなじみ”マホガニー”
中低域が出やすく丸みのあるウォームなサウンド。
音の鳴り的にデッドな印象の為、ビンテージのスネアや
ビンテージサウンドをコンセプトにしたスネアに
多く採用されている材です。
サウンドの傾向もギターと似るのは
面白いですね!
落ち着きのある”バーチ”
バーチはギタリストには馴染みのない材でしょうか?
アコギで使われているものもあるようですが
あまり見かけないですよね。
メイプル材よりも少し柔らかく重いため
サウンドの印象としては少しこもったというか内側に向いたような音がします。
太めの落ち着いたサウンドをお求めの方にオススメの材ですね!
木目の効いた”ブビンガ”
硬度が高く重量もあるため低音に迫力があり
やはりパワフルなサウンド。
やはり
硬い=パワフル
といった傾向がありますね。
サウンドもしかりですが、やはりブビンガは何と言っても木目!!
うずうずしいエキゾチックな木目は竿楽器のトップ材にも使用されています。
ワインの樽にも使われる”オーク”
和太鼓にも使われる材ですが、
スネアのように板を曲げて丸める事が難しいとされてきました。
ですのでオーク材のスネアはここ最近のモデル。
と言ってもオーク材のスネアが発売されてからは10年程経っており
いまだに人気のある材です!
そのサウンドはメタルシェル並のパワーを持っており
ウッドシェル、メタルシェルのどちらの要素も欲しいと言うドラマーに大変人気で
汎用性の高さからレンタルスタジオなどでも良く見かける材です。
メイプルがポップスのスタンダードだとすれば
オークはロックのスタンダードと言ったところでしょうか。
また、ベースのボディにもオークが使われている物があるそうですが
サウンドの印象もアタックが強いなど、やはり同じ様な傾向になるようですね!
ハイエンドベースでおなじみの”ウォルナット”
クルミの木ですね。
色が濃く木目がぎっしり詰まっており、中低域が少し足されたようなサウンドです。
またスネアの材としては硬く、アタック感がありサスティンが控えめなタイトサウンド。
ローピッチにチューニングされたスネアの「ダシッ」と言う”あの感じ”が出しやすい材です。
ラインナップしているメーカーも少なくあまり見かけない材ではないでしょうか?
ただサウンド面で他の材とは明らかに違った特徴があるので新しいスタンダードになるかもしれません!!
スネアにもあった!”ローズウッド”
今までお目にかかった事がないのですが
指板でおなじみのローズウッドのスネアを発見しました!
スネアの材としては非常に硬く、アタック感が非常に強いそうです!
ただしメンテナンスが非常にシビアで、湿気にかなり弱いとか…
日本で状態を保つのは難しそうです…
でも一度でいいから叩いてみたいですよね!
まとめ
以上、材によるサウンドの特徴でした!
お馴染みの材からこんなものまで?!
様々な材をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
ドラムはアコースティック楽器なので材によるサウンドの変化をより楽しめる楽器ではないでしょうか?
ただし、一つ忘れてはいけない事が、「あくまでサウンドを作り上げる一つの要素」と、いう事。
どんな楽器にもこの材だからこんな音、なんて事には決してならいのです。
それはフープ、ヘッド、スナッピー、更にはラグの形、大きさ、数
いろんなパーツが組み合わさってスネアと言う一つの楽器が出来ているのです。
メイプルだから柔らかい
スチールだから固く抜ける音
とは必ずしもなりません。
「こんな音とは思わなかった!」なんて失敗しないように、必ず先入観を捨てた試奏してご購入される事をお勧めします!
当店にもウッド材はもちろんメタル材のスネアも取りそろえておりますので、ぜひ試奏にご来店ください!
来月の投稿ではメタルシェルの違い比べてみたいと思います。
お楽しみに!
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