ストラトの魅力の一つともいえるシンクロナイズド・トレモロ。
しかし、出回っている数こそ少ないものの、トレモロが搭載されていないストラトが存在するのはご存知でしょうか?
スプリングキャビティやトレモロブロックが排除され、シンプルなブリッジがボディに直付けされた、通称“ハードテイル”と呼ばれるギターです。
ボディバックから見るとよく分かりますが、まるでテレキャスターのように 弦が裏通しになっているのが分かりますね。
では、実際に弾いてみた時に通常のストラトとどのように違うのか、ハードテイルの魅力をいくつか挙げてみたいと思います。
ハードテイルの3つの魅力
1、チューニングが狂いにくい
弦がボディ裏で固定されているので、チョーキング時などでもチューニングが狂いにくいという利点があります。
また、弦が切れた時も他の弦への影響が少ないという点も特徴です。
2、弦のテンション感が強い
基本的にトレモロブロックは弦を通した際にボディ表面に近い位置で固定されますが、ハードテイルはボディ裏に近い位置で固定されます。
よって、通常より弦長自体が長くなる為、強いテンション感を得る事ができます。
ハードテイルは「ネックがよく鳴る」と言われることも多いですが、それにはこういった理由も関係しているのです。
3、よりソリッド感のあるサウンド
スプリングキャビティが無い分、よりソリッド感のあるサウンドが得られるのもハードテイルの魅力の一つです。
通常のストラトではキャビティ内にスプリングが搭載されているので、良くも悪くも少しルーズなニュアンスが出るのですが(それが良かったりするわけですが)、ハードテイルにはそれが無い為、テレキャスターにも近いソリッド感を楽しむ事ができます。
よりタイトなストラトサウンドをお求めの方にはお勧めですね!
まとめ
ハードテイルの魅力、いかがでしたでしょうか?
根っからのストラト好きからすると、「もはやストラトではない」とでも言われかねないような仕様ですが、 おそらくこの仕様がドンピシャ!という人も少なくないはず。かくいう私もそのうちの一人です。
もともと玉数自体が少ないので見かける機会もそう多くはないかと思いますが、もし見つけたらぜひ弾いてみてください!
Qsicにもちょうど今、74年製の渋い1本が入荷してますよ!
コメント
弦のテンション感と弦の固定位置は関係無いのでは。
むしろ緩くなるはず。
サドルとの接触角度の違いじゃないですかね?