飾り?補強?Martin「ボリュート」の謎に迫る! 

Martin ボリュート

D-28やMartinのギターをひっくり返してみると、ネック裏付け根あたりに写真の様な三角形の膨らみがあります。試奏の際にそっとこの箇所に触れられる方が多いのですが、なんとなく触りたくなる形をしていますね(笑)

この箇所を「ボリュート」と呼び、 製造工程上でヘッドとネックを別々に生産し、ちょうど継ぎ合わせる箇所がこのような形となっています。もっとも、現代では1ピースである事が多いので、伝統としてボリュートが別途取り付けられている事もあります。 更にはこのボリュートが無いスタイルのものもあります。

少し話が逸れましたが、このボリュームはどのような役割を果たしているのでしょうか?

1つ目は「ネック強度のアップ」です。 Martinのアコースティックギターはヘッドに角度が付いている為、 倒したりしてしまった時はヘッド先端が先に地面に衝突してしまう事が多くあります。 その反動でネックの根元がバリっと……。そんな衝撃への耐性効果を期待できます。 (しかし折れるときは折れてしまうのでが現実…(T T))

2つ目は「装飾的な意味合い」です。 先にも触れましたが、このワンポイントで思わず触れてみたくなるような高級感ある雰囲気を醸し出していますね。 ヘリンボーン、ピラミッドブリッジなどに代表される数あるMartin特有の美しい装飾の一つに数えられます。 こんな細かなところをとってみても、こだわりが光りますね!

正に芸術品とも呼べる憧れのMartinギター。是非お試しくださいね^^

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