ギターの表面の保護と装飾の役割を果たしている「塗装」。実はいくつか種類があるのをご存知ですか?今回は塗装の種類についていくつかご紹介させて頂きます。
【ポリウレタン塗装】
国産ギターなどに多いのはこの塗装です。A材とB材が化学反応を起こし硬化するタイプの塗装で、発色が良い塗料です。しかし塗面が厚くなりやすく、鳴りを阻害してしまうという意見もあります。その反面、非常に頑丈なため、初心者など扱いに慣れていない方にはオススメです。
【ラッカー塗装】
ギブソンやマーチンなどのUSA製ギターに多い塗装です。拭きつけたあとにシンナー等の溶剤が揮発し、残った樹脂が硬化します。乾燥に長い時間を要し製造コストがかかってしまうという弱点はありますが、塗面が薄くギターの鳴りが阻害されにくいというメリットがあります。また塗面は脆くウェザーチェックが入ってしまったり、スタンドと化学反応を起こしてしまい、塗面が溶けてしまう可能性もあるので取扱いには注意が必要です。
【オイルフィニッシュ】
空気と触れると酸化し硬化するオイルを塗りつけるフィニッシュです。塗膜を作らないため木材の鳴りは阻害されませんが、傷などがつきやすいという弱点もあります。また湿度の影響なども受けやすく、雨の日など湿度の高い場合は音質が微妙に変化する事もあります。また定期的にメンテナンス(塗り直し)の必要があります。
【まとめ】
いかがでしょうか?今回は代表的な塗装の3種類のみのご紹介となりましたが、それぞれに特徴があり、取扱方法にも違いがあります。正しい方法でケアしてあげる事でギターをより綺麗に保つことが出来ます!ぜひ覚えておいてくださいね!
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