エレキギターのピックアップ選びってなかなか難しいと思いませんか?
交換するにしても、実際に搭載してみないと分からないからどれがいいのか分からない…という人も多いかと思います。そんな人にもお勧めできる超多彩なサウンドメイキングが可能なピックアップを搭載したギターが入荷したので、今回は搭載されたピックアップに焦点を当てて紹介したいと思います!
YAMAHA Pacifica 510V
話題のギターはこちらです!一見するとリアポジションにピックアップが一つだけ、というシンプルなレイアウトなのですが、実はこのギター、見かけによらず多彩なサウンドを出力可能です。その秘密は搭載されているセイモアダンカン製のピックアップに隠されています。
Seymour Duncan P-Rails (SHPR-1)
それではこちらのギターに搭載されているピックアップを見てみましょう。ハムバッカーサイズではあるのですが、レールタイプのシングルコイルPUと、P-90タイプのPUが合体したような形状になっています。このピックアップの最大の特徴は、これらのコイルを組み合わせて多彩なサウンドを作ることができる点です。今回のYAMAHA Pacifica 510Vの場合は、3WAYのレバースイッチでそれぞれ「P-90」「シングル」「ハムバッカー(各コイルを直列で接続)」に切り替え可能です。
サウンド
ではそれぞれのサウンドはどんな感じなのでしょうか?
「シングル」…いわゆるストラトキャスターのシングルコイルと比較すると、ややすっきりした印象はありますが、ローゲインでかなり扱いやすい印象を受けます。高音域が綺麗に鳴ってくれるので、繊細なプレイに最適です。レールタイプのコイルのおかげで、チョーキング時の音量が整っているのも好印象です。
「P-90」…構造自体はシングルコイルなのですが、やはりP-90特有の粘りのあるMIDが特徴的なサウンドです。パワーがありながらもザクザクとした歯切れの良さも併せ持ち、リードギターよりもバッキングプレイで歪ませたサウンドが小気味良いと感じます。ギターボーカルなど、リズムギター中心の方には特に扱いやすく感じられるのではないでしょうか。
「ハムバッカー」…特性の異なるコイルを直列で接続するという性質上、変な音になってしまうのではないかと懸念していたのですが、いい意味で裏切られてしまいました。ハムバッカーのようにパワーもありますが、しっかりとP-90ピックアップの特徴も残しており、独特ではあるものの良質なサウンドであることは間違いありません。個人的にはハムバッカーのサウンド、というよりもP-90のサウンドの出力を増した様な印象を受けましたが、これはこのピックアップでないと出せない、非常に面白いサウンドだと思います。
さいごに
今回はリアのポジションに搭載されているギターで試してみたのですが、フロントのポジションにこのピックアップを搭載しても面白そうだと思います。3PU仕様のレスポールに3つ搭載してみる、なんていうのもロマンがあって素敵ですね(スイッチで配線がぐちゃぐちゃになってしまいそうですが…笑)。
今回は、ギターのピックアップ選びに悩んでいる方にとって「こんなピックアップもあるんだ」と参考になる情報を提供できていれば嬉しく思います(^^)
お気軽にコメントしてください。