いつも記事をご覧いただきありがとうございます!
今回は普段あまり取り上げられないピック選びに関しての記事となります。
特にアコースティックギターに関しましては、 硬いピックと柔らかいピックで音がかなり変わりますので、
ピック選びは非常に重要です。
今回はアコギだけでなく、エレキギターやベースにも応用ができますので、 ぜひ参考にしてみてください。
それでは早速言ってみましょう。!
※筆者がサムピックを全く使わないため、スタンダードなピックのみの内容となります。
ピックの形について
まずピックの形は大きく分けて、トライアングル型、ティアドロップ型、ジャズ型などがあり、 それぞれに利点があります。
大雑把にお伝えすると、ストローク中心のプレイならトライアングル、ソロやリードもとる場合はティアドロップ、
よりテクニカルなプレイや速弾きにはジャズ型といった感じです。
今回は一応アコギのストローク演奏に適したものをということで、基本的にトライアングルがおすすめです。
ストロークでジャカジャカ弾く場合には腕を振るためどうしてもピックが指からズレて落としやすくなることから、
ピックが大きくて持ちやすく安定感のあるトライアングルが使いやすいです。
(ちなみに、弦が太くてテンションが強いため、演奏中ピックが弾かれて落としやすいベースにもおすすめです)
デメリットとしては、細かな弦の弾き分けの際にその大きさが逆に邪魔になるので、
曲中でストロークもリードプレイもする場合はティアドロップのほうが弾きやすいこともあります。
エレキとアコギを兼用で両方弾く場合は逆にティアドロップが無難かもしれません。
ジャズ型はサイズがかなり小さいためアコギのストロークで使うと手から落ちやすく、
アコギはピックで速弾きをすることが少ないため、個人的にはエレキ用だと考えています。
※ちなみに今まで知り合った速弾きが得意なギタリスト達のほとんどがジャズ型を使っていましたね。
慣れればトライアングルでリードプレイもティアドロップでストロークもできますので、
最終的に持ったときの感触がしっくりくるほうを選びましょう。
余談ですが、自分はアコギをトライアングル型以外で弾くことはないですし、
エレキギターをティアドロップ型以外で弾くことはありません。
ギターの持ち替えと同時にピックも替えます。
エレキとアコギは別物と考え、ピックも持ち替えするのがベストと考えています。
ピックの厚みに関して
形が決まったら次は材質や厚さなど、より自分に合うものを探していくことになります。
素材に関しましては後述しますが、 先に自分の弾きやすい厚みを決めてから次に素材を試すほうが絞り込みが早いと感じます。
正直なところ、どのギター、どの弦を使っているかによってちょうどいいピックが決まると言っても過言ではありませんが、
とりあえずアコギに関しまして硬いピックはおすすめしません。
なぜかというと、アコギはある程度アコースティックな響きが重要なため、
硬いピックはアタックばかりが強調されてアコギの良さが出にくく、
相性はあまり良くないと感じます。
なぜそれに気づいたかというと、自分のアコギ用ピック探しをしていた時に、
たまたま店にあったトライアングルの柔らかいピックを使ってみたところ、
非常にふくよかで気持ちの良い音が出たためです。
自分では絶対に買うことのないペラペラの薄いピックだったため、
気づけたのは非常にラッキーでした。
若い頃は、すぐに割れ、弦に当たるとしなってコントロールがしにくい柔らかいピックは大嫌いで、
どのギター、ベースにもジムダンロップTORTEXの1.0mmを使っていましたが、
今はアコギに関してはもう薄くて柔らかいピックしか使えないと感じています。
現在の自分のアコギ用ピックにはMartinのトライアングルL(46mm、セルロイド)を使っていて、
今アコギに張っているエリクサーの11-52の弦にちょうど良い弾き心地で満足しています。
筆者がアコギ用に使っているMartinのピック。柔らかすぎてすぐ割れます。
ここまで薄いピックを使ったことがある方はあまりいないのではないかと思いますが、
個人的に今のアコギ、今の弦でストロークをする際に、このピックを超えられる弾き心地のものがないので、
ここ最近はずっとこれだけを使っています。
難点は強く弾くとすぐ割れることと、単音を弾く際にはしなりが強くやや弾きづらいことです。
アコギはほぼストロークしかしないため現状大きな不満はありませんが、
プレイスタイルが変わればピックも変えると思います。
また、12-53のゲージだとピックが弦に負けてしまうので、
弦のゲージが上がることがあれば、ほんの少し硬いピックに変えると思います。
硬さ選びのコツとしてはお金はかかりますが、まずはFenderやGibson、Martinなどのメーカーを選び、
ハード、ミディアム、ライト(シン)の3種類ぐらいをひとまず試していただき、
ある程度絞れてきてから細かい数値にさらにこだわっていけばいいと思います。
ジムダンロップなどは同じ種類の中で、0.5mm、0.6mm、0.73mm、0.88mm、1.0mmのように、
より細かく厚みが選べるようになっているので、慣れてきたら色々試してみてください。
ピックの材質に関して
次にピックの材質に関しての解説をいたします。
材質に関しては結構種類がありますが、定番の素材としては、 セルロイド、ナイロン、ウルテム、ポリアセタール(デルリン)などがあります。
素材に関してはそれぞれにメリット・デメリットがあり、正直なところ完全に好みとなります。
それぞれの特徴に関しては詳しく解説したサイトが沢山ありますのでここでは省略しますが、
弦に当たった時の感触や、耐久性、握りやすさなど、 一度使ってみないと自分にあっているかどうかがなかなかわかりません。
最初の30分はAのピックで練習し、次の30分はBのピックで練習するなど、比較する時間が必要です。
例えば握った時に滑るとか、弦に当てた時に引っかかりを感じるとか、 人によって気になる気にならないがありますので、
お金と相談の上トライアンドエラーでどんどん試してみてください。
自分に合わなかったピックは捨てるともったいないので、友達と交換したりするのもありかと思います。
自分はアコギではMartinのセルロイドを使っていますが、 エレキギターではジムダンロップのデルリン500スタンダード(0.71mm)を使います。
アコギと比べてエレキは弦が細く柔らかいので、 アコギでちょうどいい硬さのピックでは弾きづらく感じます。
(アコギはコーティング弦、エレキはコーティングなしの弦を張っているというのもありますが)
なぜかエレキではセルロイドではなくデルリンのほうが弾きやすいためこれになりましたが、
この辺が好みというところでしょうか。
ちなみにウルテムは弦に引っかかる感じがしてめちゃくちゃ弾きづらいです。
100人いれば100人好みが違うと思いますので、ひたすら試すしかないと思います。
筆者のエレキ用ピック。どこの楽器店でも買えるジムダンロップ製。
また、ピッキングした際のピックの引っ掛かり具合、跳ね返り具合など、張っている弦との相性もあるので、
先に弦の種類やゲージを決めてからピックを選ぶのもいいかと思います。
その他ピックの替え時
新しいギターを買ってもピックは前のギターで使っていたものをそのまま、 ということがほとんどだと思いますが、
ぜひ以前使っていたピックがベストかどうかを疑ってみてください。
特にFenderからGibsonへの持ち替えなどは、スケールの差で弦の張り具合や弾き心地が変わるため、 一考の価値ありです。
また、弦のゲージを交換する際に細くしたり太くしたりする場合も同様です。
以前より弾きづらくなったと感じた時に練習して慣らしていくのもいいいですが、
道具を見直したほうが楽かもしれません。
こだわりだすとキリがありませんが、 少しでも上手く弾きたい方はそこまでこだわってもいいかと思います。
最近買ったK.Yairi製。アコギに使うにはちょっと硬かったのでベースで使用中。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
昔の自分はベーシストだったこともあり、 弾いていてすぐに割れないかだけを重要視していました。
今使っているMartinの柔らかいピックはすぐ割れるため、 見つけたら1,000円分ぐらいまとめ買いしています。
そういえば若い頃はケチって角が完全に丸くなるまで使っていましたね。(笑)
どこの楽器店でも売っている定番のピックなら減ってきた時にいつでも買えますが、
そうでなければ欠品になる前にまとめ買いがおすすめです。
楽器店にない場合はサウンドハウスさんなどの通販を利用するのもいいですね。
ちなみに今でも楽器店などで気になるピックを見つけたら常に買って試すようにしており、
最高の弾き心地を求めてアップデートは欠かさないようにしています。
普段ピックなんて何でもいいよという方も、 予算の許す限り色々なピックを試していただきたいと思います。
それでは今回の記事は以上となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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