クラリネットやサキソフォンのマウスピースとしてよく使われる、この黒いマウスピース(ジャズでは金色や銀色のマウスピースが使われることもあります)。
すくなくとも吹奏楽経験者なら一度は目にしたことがあるかと思います。
これはなにでできているかご存知でしょうか?
木?プラスチック?
答えは「エボナイト」です。
今回はこの「エボナイト」とは何か?またその取り扱いについてご紹介いたします。
エボナイトとは?
エボナイト(:ebonite)とは、1839年にチャールズ・グッドイヤー氏によって発明されたゴムの一形態です。
見た目がエボニー(=黒檀)という硬い木に似ていることから、
ebony + ite(「〜に関連している。〜に属している。~のような。」という意味の接尾辞)
でeboniteと名付けられたそうです。
エボナイトは、ゴムと硫黄を混合して加熱することで作られます。
硬く、耐久性に優れており、昔から木管楽器のマウスピースの材質として多く使われています。
保管について
吹奏楽部に入って、サックスやクラリネット担当になった1年生は「マウスピースとリガチャーを一緒に保管してはいけない」と言われたことがあるかと思います。
これは、エボナイトに含まれる硫黄がリガチャー表面の銀メッキと反応して、「硫化」が起き、リガチャーが黒ずんでしまうためです。
クラリネットのキィも銀メッキ仕上げなので、同様にマウスピースとは別々に保管することが望ましいです。
新しいマウスピースは、エボナイト素材の特性が残っている場合があり、銀メッキ仕上げの楽器、リガチャー、キャップと一緒に楽器ケース内に保管すると変色する場合があります。また、高温多湿な場所での保管も変色しやすい原因となります。
と記載があります。
紐や革のリガチャーであれば気にしなくても大丈夫です!
おわりに
以上のように、木管楽器のマウスピースは、硬いゴムの樹脂で作られています。
今回に記事で、エボナイトについての知識を深めていただき、お持ちのマウスピースにより愛着をもっていただければ嬉しいです!
他にもこんなことが知りたい!などご意見、ご質問がございましたら、お気軽にお寄せいただければと思います。
当店では、
- フルート/ピッコロ
- オーボエ/ファゴット
- クラリネット
- サックス
- トランペット/コルネット
- ホルン
- ユーフォニアム
- トロンボーン
- マウスピース/リガチャー
といった管楽器やその周辺の商品も広く取り扱っております。
買取・販売どちらでもお気軽にご相談ください!
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