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今回の記事は、当店にあるギターの中でも、ものは良いのになかなか売れないギター達のご紹介です!
特に個人的に気に入っている2本をご紹介したいと思います。
それでは早速いってみましょう!
Kino Factory gort Quilt Top Trans Blue
こちらのギターはKino Factory製のgoatというモデルです。
※goatの画像
Kino Factoryは長野県塩尻市にある工房で、オリジナルのボディシェイプによるギターやベースを製作されています。
こちらのgoatはテレキャスター系ボディシェイプのエレガットでセミホロー構造となっており、
Kino Factoryの頭文字であるKの形をモチーフにしたサウンドホールもこだわりを感じさせます。
随所に拘りや職人の丁寧な仕事ぶりを垣間見ることができます。
精度の高い組み込みが好感触で、塗装の仕上げも発色も非常に綺麗です。
個人的にいいなと思っているのはしっかりと目の詰まったネックから生み出されるクリアで太い音です。
弾きづらく感じないギリギリの厚みで作ってあり幅も広すぎず、
音と演奏性を両方犠牲にしないように考えて作ってあるのがよくわかります。
トップのブルーカラーの色合いもメイプルのキルトトップと組み合わせてクールな印象です。
ピンクや紫などの鮮やかなカラーを使ったモデルも見かけますので、
見た目にもこだわりが見て取れます。
ちなみにエレキギタータイプのエレガットではGodinなどが有名ですが、
こちらもGodinやその他エレキギター風のエレガットをある程度意識しているように感じます。
コントロールに関しましてはシンプルですので、
物足りない場合は足元にプリアンプを置いても良いかと存じます。
このクオリティでなぜ売れないのかを考えましたが、
そもそも世のギタープレイヤーでエレガットがメインの方は少ないからではないかと感じます。
本命のエレキギターやクラシックギターは高いものを買って、
サブギターとして使われやすいエレガットにはお求めやすいものをというのは自然と想像できます。
元々の定価が高いためどうしてもお安く販売することは難しいですが、
とても良いギターですので、ぜひ一度お試しいただきたいなと思っております。
Parker p6e/B
こちらは結構古いモデルで、欲しいと思って探してもほぼ見つからないレアモデルです。
形を見ていただくと一目瞭然ですが、もはや芸術作品です!
※p6e/Bの画像
元々Parkerのギターは個性的な形をしており、エレキギターのFlyシリーズが有名ですが、
こちらはさらに尖ったデザインとなっております。
Made in ~の表記はないですが、カナダ産スプルース、インドネシア産マホガニー、
アフリカ産エボニー、台湾製のペグ、電気系パーツはUSA製、電気系の組み込みは中国、
Finishが日本(塗装のことか、組み込みのことかは書いていません)、
とデザインはアメリカ製ですが、仕上げはアメリカではないためParkerにしてはお求めやすい価格です。
音に関してはデザインのままというかクリアでパキッとした音で、
良くもいわゆるアコースティックな甘い音ではございません。
エレキギターがメインの方で、曲によってアコギ系の音が欲しい場合に使うのが一番よさそうです。
また、現状は弦高が低く設定されていますので、エレキギターの感覚でそのまま弾けます。
今は12-53の弦を張っていますが、11-52や10-47を張ればよりエレキギターっぽくなると思います。
ちなみにコンパクトで薄いボディですので、生音が小さいかと思いきや結構音量があります。
ですのでサイレントギター的な使い方には向きません。
とはいえ普通のアコギよりは生音が小さいため、
やはりエレアコとして使う前提のギターではあるかと存じます。
アンプに繋がなくとも生音がそれなりにあるので、自宅練習用に使うのも良さそうです。
珍しいことと、デザインの面白さですぐに売れそうだなと感じていましたが、
意外と残っております。
やはりエレアコは普通のアコギの形のほうが人気ですので、
レアなだけで買う方はなかなかいないのではないかと思います。
現在ParkerのFlyシリーズをメインギターとして使っている方で、
エレアコが欲しいと思っている方にはぜひこちらをおすすめしたいですね。
【まとめ】
今回はかっこいいけどなかなか売れないギターを紹介させていただきましたが、
いかかでしたでしょうか?
goatは近年製、p6e/Bはおそらく20年程度前のものですが、
その時その時で面白いギターは作られていますね。
デザイナーやビルダーの個性がよく出ています。
やはりアコギやエレアコは定番のメーカーや形のものがよく売れる傾向ですので、
特殊な形状のものはやはり色物として見られやすいですが、
個性を出したい方なら、ライブなどで使っていて目を引くこれらのギターもおすすめです。
またこういった面白いギターは紹介していきたいと思います。
それでは今回の記事はここまでとなります。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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