いろんなものが値上がりしている昨今。
円安の影響や原材料の高騰などで楽器本体はもちろん、消耗品である弦も例外ではありません。
大変心苦しいのですが、当店でも定番のギター弦であるダダリオのEXLが次回入荷分から1000円近い価格に値上げを余儀なくされました。
(2022/12/12現在)
1セットたった数百円とはいえ、コンスタントに交換する消耗品のコストアップは馬鹿に出来ません。
ということで今回は基本的な内容ですが弦を長持ちさせる方法をおさらいしたいと思います。
弾き終わったらしっかり拭く
まず1つ目は、基本中の基本ですが弾き終わったらクロスで丁寧に乾拭きをすることです。
ギターを弾いて放っておくと弦に付着した手汗や油脂が弦の劣化を早めてしまいます。
日々の練習はもちろんですが、ライブ当日は本番が終わって疲れているかもしれませんが家に帰ってからでいいのでしっかり拭いてあげましょう。
こうすることで弦を長持ちさせる効果もありますが、楽器全体を拭いてあげることで、ブリッジやピックアップ周りの金属パーツの劣化もある程度防げ、
「サドルのイモネジが錆びて弦高が調整できない」
「改善するにはパーツごと替えなくちゃいけない」
なんてことにもなりません。
防錆効果のあるアイテムを使う
2つ目は防錆効果のあるメンテナンスグッズを使うです。
代表的なのは弦潤滑剤のFINGER EASE(フィンガーイーズ)。
弦と指との摩擦を軽減しフィンガリングをスムーズにしたり、フィンガリングのノイズを軽減するスプレータイプのアイテムです。
そして滑りをよくする以外にも、弦を潤滑成分がコーティングし手汗などの汚れが直接弦に触れることを防ぐので弦の劣化を緩やかにしてくれます。
スプレータイプなので直接吹き付けてしまいがちですが、無塗装の指板面には染み込んで悪影響を及ぼす場合があるのでクロスに吹付けてから弦に塗布するか、弦と指板の間にクロスを挟み吹き付けるようにしましょう。
コーティング弦を張る
最後はそもそも劣化しにくい弦を使用する方法。
エリクサーなどに代表されるコーティング弦は、表面に薄いコーティングを施しロングライフを実現しています。
値段自体はノンコーティングの2倍近く高いですが、弦が切れなければいい音が2倍以上持ちますのでかなりの節約になります。
デメリットとしては、弦アースがとりずらいこと。
あとは好みになりますが、ツルッとしたさわり心地やコンプがかったような独特なサウンドが自分の好みにあうかどうかというところです。
これらをデメリットと感じない、もしくは許容できる場合はコーティング弦を選ぶことが1番の節約になりそうです。
ベース、ドラム、アクセサリ担当:前田
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