楽器を演奏する上で欠かせないチューニング。今は便利な時代でアプリなどでも手軽にチューニングは可能ですが、ライブやレコーディングといった際はクリップ型やペダル型のチューナーを使われている方も多いと思います。
チューニングするだけと思いきや、意外と本体に色々なボタンが搭載されていて、初めて導入する時は「これ何の機能やろ?」とポチポチ押してみたことはないですか?ただご注意ください。あまり好き勝手に押していると思わぬ影響を与えてしまうかもしれないんです。
ピッチとモードには要注意
今回はKORG DT-10を例にとって説明します。本機にはCALIBとFLATというボタンが搭載されています。
CALIBでは”チューニングするための基準ピッチ”を調整できます。初期設定では0=440Hzに設定されていますが、このCALIBを押すとどんどんピッチが上がっていきます。自分一人で演奏する分には大きな問題は感じられないと思いますが、楽曲に合わせて練習したり、バンドメンバーと合わせて演奏すると、基準のピッチがズレてしまっているでチューニングは合っているのに違和感がある・・・ということになってしまいます。
バンド演奏であれば基本的には440Hz設定なので、ポチポチ押してしまった記憶がある方は一度確認してみてください(逆に万が一メンバーからHzに指定があればここを変更すれば解決です)。
次にFLATは半音などのフラットチューニングに対応した機能です。こちらも初期設定は0=スタンダードチューニングになっています。DT-10では半音下げ~3音半下げまでの設定ができますが、例えば1=半音下げチューニングで設定すると、”A”の音を出しているのにディスプレイには”A#”と表示されます。設定した内容によって「実際に入力された音よりも高い音名がディスプレイに表示」されるんです。
自分が出している音と表示に違和感があれば、このFLATの設定も確認してみてください。
ポチポチ押すのはほどほどに
今回紹介したのはあくまで一部で、モデルによってその機能は様々です。当店でも買取させていただく際はよく注意をしていますが、中古品を入手された際などはもしかすると前のオーナー様に設定になったままかも?この機会にお持ちの機材も確認してみてはいかがでしょうか。
今は自宅で楽曲制作も手軽におこなえる時代ですが、特にピッチの基準値については違和感の元になってしまうので要チェックです!
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