【『グレーゾーンがある?』BOSSコンパクトエフェクター/筐体デザインの謎】 

BOSSのコンパクトエフェクターは1977年にOD-1を発売して以来、その形を変えることなく現在まで脈々と受け継がれています。

扱いやすいコントロール、頑丈かつ踏みやすいペダルで、初心者から上級者まで、日本のみならず海外でも愛されています。「他のブランドでも採用したら良いのに」と思うくらいの操作性ですがそこは抜け目のないBOSS。既に立体商標を登録しており、他では勝手に使えないようになっているんですね~。

と、ここでふと思ったんです。BOSSとすごく似たデザインのペダルってあるような。上でも挙げた通りBOSSのデザインは商標登録がされているので、そんな製品を野放しする訳もないと思います。何か裏があるのではないか・・・、今回はふと湧いた完全に個人的な疑問を調べてみました。

グレーゾーンを切り抜けたのか?

BOSSのペダルの立体商標はRoland名義にて2つ登録されています。その内容を確認してみると、3ノブタイプと4ノブタイプの2つが上から見下ろすような画像が登録されていました。

今回気になった製品でいうと、ISP TechnologiesのDECIMATOR。

現在も続々と次のシリーズが発売されるロングセラーモデルです。フットペダルの形状、ガイドブッシュ、LEDやアダプタージャックの位置など、似ている部分が多数あるのでこれはアウトではないか!と思ったのですが、ここで登録されている内容を振り返りました。そう、「3ノブタイプ」と「4ノブタイプ」です。

このDECIMATORはというと・・・。

1ノブタイプです。この切り抜け方が!!と思いましたが、iSP Technologiesは海外メーカーなので日本の立体商標は特に関係ないでしょうか。ただこのDECIMATAORも近年はミニペダルサイズに移行しているので、何らかの働きかけがあったのかも?それとも流行に合わせて変化しただけ?個人で調べただけでは真相に辿り着くことはできませんでした。世界規模のメーカーに敬意を評して真似はしない、なんて事もありえるのでしょうか?

ちなみに立体商標が認められるためには、

①商品の形状自体に「識別力」があること
②商品が当然に備える「不可欠形状でない」こと

この2つの条件を満たす必要があるようです。楽器に限らず、製品を作る上でこのような事例は付き物だと思うので、改めて難しい問題なんだろうなと思いました。

今回は疑問と推測をつらつらと述べただけで大変恐縮ですが、もしこれがOKである明確な理由がお分かりになる方がいらっしゃればお教えいただけると幸いです。

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