楽器の買い取りをおこなっていますと、古いメーカーや珍しいメーカーに出会うことがあります。
そのメーカーについて調べていくうちに、興味深いことに当たることもしばしば。
本日は、Kay Musical Instrument Companyのフルアコ(1966年発表のモデル)を買い取りさせていただきました。
※写真は、調整中のKayのギター。
楽器のご売却に当店を選んでいただき、ありがとうございます。
一番初めにエレキギターを製作、発表したのは実は…
エレクトリックギターは、機能の変化はあれど長い間形を変えずに現在も様々な国、メーカーにより製作されています。
エレクトリックギターの誕生は、それまでになかった音楽ジャンルを生むほどの影響力をもっていました。
エレクトリックギターの始まりとして、最も有効とされている説は、
「1931年にリッケンバッカーが、 “Frying Pan”として発表した。」
というものです。
楽器の形がフライパンに似ているからこう名付けられたようです。
Frying Panは、当時流行したハワイアンミュージック用にデザインされたラップスチールギターでした。
しかし、これに異を唱える説があります。それが、
「Stromberg-Voisinet社が”Stromberg Electro”として1928年に既に発表していた」
というもの。
ストロンバーグ・ボイジネット…
会社の名前も、モデル名も聞いたことがない!都市伝説?!
と思ってしまいそうです。
しかしこれは、1928年のMusicTrade誌に
「New Sale Stromberg Electro Instruments」
という記事が残っているので、事実のようです。
また、当時の発表では、
「Strombergの増幅システムによって、オーケストラの中で他の楽器より目立つようになる」
と謳っていたようです。
その後Stromberg-Voisinet社は、共同で運営していたパートナーに買収され、社名を変更。
1931年に、Kay Musical Instrument Companyとして生まれ変わったのでした。
海外ではStromberg Voisinet(Kay)と表記されることもあるようで、同様の存在としてみなされているのでしょう。
「〇〇のはじまりは□□だ!」というのは、どのような事柄にもある話題で、興味深いものです。
当店では、このような古い楽器の買い取りもおこなっておりますので、「こんなに古い楽器でもいいの?」という場合でも、ぜひ試しにご査定ください。
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