エフェクター→キャビネットで音出ないの? 

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楽器を初めて、かれこれ20年以上が経過しておりまして、いろいろな経験はしてきたと思うのですが・・・

「自分もこの世界に入るまでは、よくわっていなかったなぁ~」

と思うことというのが恥ずかしながら少なくございません。

例えば、アダプター。(今もそんなに詳しくはございませんが・・・)

「口径があえばどれでも使える」

と思っておりました。
極性・電圧・電流お構いなしで試していて、よく壊れなかったものだと思います。

そして、もう一つが今回のお話でございますが、

「エフェクターのOUTPUTから、キャビネットの入力に入れたら音出ますよね?」

というお問い合わせでございます。

実際に店頭でお客様よりいただいたご質問であり、また、数が少なく無かったりもします。
ご存知の方からすると、
「本当に?」
というお話かもしれませんが・・・この気持が個人的にはよくわかります。

なぜなら、学生時代アンプに接続してからヘッドフォンで練習するのが億劫になり、
「そのままヘッドフォンを挿せば音が出るんじゃないか?」
と思っていたりするような人間だったからです。
(今なら、ヘッドフォンアンプがあるじゃないかと思われるかと思いますが、時代背景的に私が学生時代は、VOXのAmplugのような便利なものはまだなく、小さな卓上アンプかジョーク商品のようなものが出ている程度だったということも手伝ってかもしれませんが。)

さて、それはさておきです。

≪エフェクターのOUTPUTから、キャビネットの入力に入れたら音出ますよね?≫

です。
答えから申し上げますと、「出ません」。

感覚的に、先述の
「口径が合うからイケるんじゃないか?」
と思うのに似ているかもしれません。

また、ギターをアンプにそのまま繋ぐよりも、間にエフェクターを挟んで繋いだら音量が大きくなり、パワーアップする感覚があるので、キャビネットも鳴らせるのではないかと思う気持ちもわからなくないのですが、スピーカーを駆動させるだけのパワーがエフェクターには備わっておりません。

日本の住環境の場合、殆どの方が最初に通るのは30Wまでぐらいのコンボアンプかと存じます。
2010年代以降だとオーディオプレイヤーも、スマートフォンやPCが主体で、アナログや専用機器を用いてのプレイヤーを通っておられない方も多くなっているのでしょうか。
このような状況を考えますと、電気の勉強を特別していない人が理解するには易しくない環境が整っていると言えます。

コンボアンプはそのまま繋げば音が出ますし、スタックアンプを普段使いしない方であれば、
「インピーダンス?キャビネット?パワーアンプ?」
と疑問符の嵐でしょうか。

そして、最近のエフェクターは従来よりも多くの入出力端子が備わっております。
また、実際にパワーアンプが搭載されているモデルもあるので、なおのことややこしくなっているかもしれません。

そこで、自分自身が詳しくないので・・・ということもあるのですが、簡単に入出力端子の使い方だけでも覚えてもらえればと思った訳でございます。

それではご説明をしていきます。

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①エフェクターのOUTPUT
エフェクターのINPUT、アンプのINPUT、アンプのRETURNに接続可能、キャビネットへは入力不可


②ギターやベースのOUTPUT
エフェクターのINPUT、アンプのINPUTに接続可能、キャビネットやヘッドフォンへは入力不可

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③ヘッドアンプのINPUT
ギターやベースのOUTPUT、エフェクターのOUTPUTからの接続に対応、別のヘッドアンプやパワーアンプからのSPEAKER OUTPUTからの入力は不可

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④キャビネットのINPUT
ヘッドアンプやパワーアンプからのSPEAKER OUTPUTに対応、ギターやベースのOUTPUT、エフェクターのOUTPUTからの入力は不可(※1.一部パワーアンプ内蔵タイプは可能)

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⑤キャビネット・シミュレーターOUTPUT
主に録音機器などのINPUTへつなぐ※2.

※1.パワーアンプが内蔵されているタイプは、キャビネットOUTPUTが搭載されているものがある
※2.キャビネット・シミュレーターは、「キャビネットから出た音をシミュレートしたサウンド」なので、基本的にはスピーカーを通さずに録音機材などに入力することを想定して作られている為。音が出ないわけではない。

他にも色々とありますが、大まかに上記を覚えていただければ、困ることはかなり少なくなるのではないかと思います。
重要なポイントはやはり「パワーアンプ」となるでしょうか。
先の質問の音が出ない理由も、このパワーアンプが無いからということで説明ができるわけですが。
ここでは、キャビネットを鳴らすだけのパワーが無いからと言い換えれば分かりやすいでしょうか。

そして、またパワーを増幅する機構ということで危険なセクションでもあります。
繋ぎ方を間違えると危険が伴います。

「音が出ないなぁ」
だけで済む分にはまだいいのですが、機器の故障だけではなく、最悪のパターンで火事の危険などもあり、
「間違ってしまった」
だけでは済まなくなる可能性があるのが恐ろしい所でございます。
今は少し調べるとかなり多くの情報が出てくる時代ですので、この辺りの通電周りはとりあえずやってみるではなく「わからなければ調べる」というクセをつけるのが一番だなと思います。

また、わからないことがあれば近所の楽器屋さんやスタジオの方などに聞くというのも手だと思います。
こういう質問だけでQsicを使ってもらってもいいので、遊びがてらご来店いただけますと幸いにございます。

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