毎日暑い日が続いており夏本番というところでございますが、依然としてアンプの買取は順調でございまして、様々なモデルを入荷させていただいております。
思いの外、前回のスピーカーの投稿に対して多くの反響をいただきましたので、今回もアンプでなにかできないかなと在庫を探しておりました。
この小さいアンプをバラして、筐体を違うものにして音の違いを実験しようかなと・・・・と目をつけたアンプがございました。
まず、オリジナルの状態を見てから色々と変えて影響が出た内容をレビューしようかと動作を確認しておりました所、非常によく歪むなと。
ちょっと想像以上のサウンドだなと思いまして、まずは内部を確認しようと相成りました。
オーバードライブチャンネルが想像以上に音が良いということは、やはりオペアンプに手がかりがあるはずです。
開けてみますと、
「NEC C4558C 424B」
が搭載されておりました。
ビンテージエフェクターをお好きな方であれば、もうこの時点でおわかりかと思いますが、少し説明させていただきます。
このオペアンプは、何に使われている(た)かでございますが、70年代後半から80年代前半に製造されていた
・BOSS OD-1
に使用されていたものと同じものでございます。
このBOSS/OD-1は、知っている方も多いかと思いますが
・世界初のオーバードライブペダル
・BOSS初のコンパクトエフェクター
なのでございます。
意外と製造期間はそこまで短くは無く、1977年から1985年まで。
その中でマイナーチェンジが4回ほどあったとされており、当アンプに搭載されているオペアンプの頃はおよそ3回目から4回目の間ぐらいでしょうか。
オペアンプだけでもある程度の値段で取引がされるこの時代のパーツがまさか搭載されているとはというのが正直なところです。
そんな今回目をつけたアンプはといいますと・・・
「Aria Pro II/AG-10」
でございます。
デザインや仕様などを見る限り、90年代前半ぐらいのモデルかなぁと思っていたのですが、もう少し前なのかもしれません。
過去を遡り情報を調べてみたのですが、1988年のカタログに「AG-20」という近いモデルを確認することができたのですが、AG-10を見つけることはできませんでした。
ただ、そのあたりの年式であれば、OD-1の製造時期と近いので同じオペアンプが搭載されていても不思議はないのかなと思われます。
たまたま今回、店頭にあった個体を開けてみただけなので、このモデル全てに同じオペアンプが搭載されているかというのはまだまだ検証の余地はあるかと思いますので、引き続き調査したいところです。
このモデルは中古市場では比較的安価で取引されていることが多いので、オペアンプをお探しの方は選択肢の一つに入れても良いのかもしれません。
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