音作りにこだわっていると、どこかで位相という話を耳にしたことがあると思います。位相の詳しい説明はここでは割愛しますが、正位相と逆位相が混ざることで”バンド内での音抜けが悪い”ということもちょくちょく起こります。
今回なんでこんな話をするかというと、実はエフェクターの中にも、ONにすると位相が逆転するものがけっこう存在するんです。日頃から多種多様なエフェクターを一緒に繋がれている方は、一部で反対同士の位相が混ざり合って本来の力が発揮できていない・・・という可能性があるかもしれません。
この位相については、PCのDAWソフトなどで波形を確認したり、専用の機器を使えば簡単に分かるのですが、「DAWソフトは使ったことがない」「確認のためだけに機材を購入するのはちょっと・・・」という方もいらっしゃると思います。
そんな方のために、比較的手軽に確認ができる方法がありましたので、ご紹介いたします。
【位相の確認方法】
今回ご用意していただくのは「BOSS LS-2」。AとBの2チャンネル仕様のラインセレクターですが、AとBをMIXモードを備えているのでこれを利用します。
①Aチャンネルに位相を調べたいエフェクターを繋ぎます。
②BチャンネルはSENDとRETURNを直接繋ぐことでバイパス音が鳴るようにします。
③まずはAとBを切り替えるモードを選択して音を確認。その後A+B MIXチャンネルに切り替えて、AのエフェクターをONにした上で音を鳴らすと・・・。
バイパス音は正位相です。エフェクターが正位相の場合は何も起こりませんが、もし逆位相だった場合、音が小さくなったり、エフェクトが変化したりします。このA+B MIXを駆使することで位相が混ざるのを手軽に再現できるんです。
今回はMXR PHASE90を接続してみましたが、明らかに音のうねり方が変化しました。BOSS DS-1といった歪み系でも試してみましたが、こちらはPHASE90ほどの変化はなかったので分かりづらかったですが、ややエッジが弱まった印象でした。
LS-2を持っていない方からすれば、「結局機材買わなあかんやん」と思いましたよね。申し訳ありません・・・。あくまで簡易的な方法なので、上記のDS-1のように分かりづらいものもありますが、機材や設備を整えることなく手軽に確認ができるので、よろしければぜひ活用ください。自身のサウンドが改善するかもしれませんよ!
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