ウクレレを弾いていて、「もっと音域が広ければな」と感じたことはありませんか?
ピアノの音域が広いことは有名ですが、その他の楽器も、ウクレレよりは広い音域のものが多いです。
音域が広ければ、いろんな表現ができそうな気がしますし、できる曲に幅が出るような気もします。
しかし、うくれれにとって音域は、そこまで大切なものでしょうか?
実際はどのくらいの音域?
ウクレレはとっても小さい楽器です。
小さいだけあって、音域もあまり広くありません。
通常サイズですと、最低音から最高音までの範囲で、1オクターブと2/3程。
元々はコード弾きを主体に考えられた楽器ですから、これだけの音域があれば十分なのです。
ウクレレのサイズと音域
※写真は以前、買い取りさせていただいたCordoba 20TM-CE テナーウクレレ
ウクレレの種類には、ソプラノ、テナー、コンサート、バリトンなどのサイズがあります。
その呼び方から、声楽やサックスのようにように「ソプラノ」「アルト」「テナー」「バリトン」となるにつれて、音域が低いほうに移行して行くイメージに考えてしまうかもしれませんが、ウクレレの場合はソプラノ、テナー、コンサート、バリトンとサイズが大きくなっても音程や音域は同じです。
ローGのチューニングや、ハイGのチューニングなど、多少バリエーションはありますが、それでも2オクターブを超えるくらい。
また、あまりに大きくなると、ギターとの違いが薄まってしまって、ウクレレ特有の「和む音」が損なわれます。
音域が広ければもっといろいろな演奏ができて、良さそうな気もしますが、ウクレレにとって最も大切な「可愛いルックスと、ウクレレらしいサウンド」を引き換えにはできません。
ウクレレにはウクレレの良さがあり、味がありますのでそれを楽しむほうが良さそうですね。
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