数あるエフェクターブランドの中でも、世界的に定番であるBOSS。
初めてのエフェクターはまずBOSSで!という方も非常に多いかと思いますが、同じジャンルでもたくさんのモデルやシリーズを扱っており、弾き比べようと思うとけっこう骨が折れますよね。
今回注目したのは「DS-1シリーズ」。本シリーズにはDS-1、DS-1Xがありますが、「とりあえず新しい方が良いのだろうか…」「安い方はあまり使えないんだろうか…」と悩まれる方も多いのではないでしょうか。そういったお悩みの一助になればと、かんたんではございますが、各ペダルを試奏、比較してみました。
BOSS DS-1
BOSSエフェクターは全て12時設定を基本とされていますが、その設定でコードを弾いた時の歪みの混ざり具合、音圧などのバランスが非常に良いです。GAINを上げてパワーコードを弾いた時なんかはすごい心地良く鳴ってくれます。若干高音域の抜け具合は控えめですが、TONEを上げると十分補えます。ただTONEを上げすぎると中低音域が少し下がるので、そこは自身の機材とのバランスを踏まえて微調整が必要です。
BOSS DS-1X
DS-1の進化版の位置付けですが、サウンドの印象はガラッと変わります。DS-1と同じように全て12時設定にした際は、そこまで歪み感は強くなく原音が割とくっきり聞こえてきます。GAINは12時以降でだんだんと歪みが増し、15時を過ぎると一気に分厚さが増します。音の分離感に優れており、GAINをフルテンまで上げても原音が感じられるのが特徴的。低めに設定するとクランチ・オーバードライブライクなサウンドも作れるので、作り出せる音の幅は非常に広がっています。HIGH・LOWの2ノブの影響もあって、中音域の調整はややコツがいるといった印象です。
比較した感想
個人的には…
●DS-1…歪みによる音圧・分厚さが稼げる。全員でボトムを支える必要があるスリーピースバンドのギタリストやバッキングを多様されるプレイヤーにおすすめ。DS-1Xよりも中低音域があるので、ブルージーなソロを弾きたい方は◎。
●DS-1X…とにかくクリアで音の抜けが良いのでモダンなリードギタータイプ。「ソロ時にON」の効果大。多弦ギターとも相性抜群です。「原音なんか知らない。弾けて混ざれ」という方はDS-1。
DS-1XはDS-1のただの進化版ではなく、双方にちゃんと個性がありました。決して「新しい方が良い!」というわけではないので、自身の機材やジャンル(たまには周りの声も)も踏まえつつ、選んでみてください!
ちなみに…
40周年記念モデルであるDS-1-4AとDS-1も比べてみました。限定カラーというだけで特に仕様の変更はないのですが、弾いてみた印象としてはDS-1-4Aの方がややクリアで、通常のDS-1よりも僅かにドンシャリなサウンドでした。DS-1Xのテイストが少し入っているな…という印象です。ただよく聞いてみるとというレベルであり、大きな違いはないので、ここは「黒の方がかっこいいし!」という理由で選んでも支障はないと思います。ぜひ自身のテンションが上がる方をどうぞ。
今回の比較は、あくまでアンプに繋いだ聴感上の印象ですので、実際にPCを通したり、波形を見てみると違った結果かもしれませんが、そこは予めご了承ください。音源データがあれば一番分かりやすいですよね…次回以降頑張ります!
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