アンプ VS マルチエフェクター 

2月という季節柄もあるのかもしれませんが、
「今から楽器を初めるので色々と揃えたいのですが」
というお問い合わせが増えてくる時期だったりします。

今頃の時期は、
「進学先が決まったり、就職が決まったり」
と色々とお話をお伺いいたします。

まずは、本体をお選びいただく所は皆さん同じなんですが、そこから先が人によって変わってきているのが時代の流れなのかなと存じます。

エレキギターやエレキベースをご購入される方は、

「後はアンプを・・・」
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というのが定石だったのですが、

「大きい音も出せないし、部屋が狭くなるのも嫌なのでアンプはいらないです」

という方も増えてきております。

そんな方たちはどういう風に、自宅で練習するのか?
本体からの音だけで、何にも接続しないのか?
と疑問に思うかと存じますが、そうではございません。

多くの方が、マルチエフェクターをお選びになられます。
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理由として一番大きいのは、
「日常的に音が出せない」
ということでしょうか。
また、本体にヘッドフォン搭載のモデルがほとんどですから、アンプがなくてもヘッドフォンでモニターでき部屋のスペースが狭くなるのを回避できるからでしょうか。

それぞれの、ライフスタイルによって答えは変わってくるかと存じますが、「どちらにしたらいいかな?」と悩んでおられる方もいらっしゃるかと思いますので、それぞれのメリット・デメリットをご案内させていただきます。ご参考になれば幸いにございます。

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<アンプ編>
◎メリット◎

・シールドで繋ぐだけで音が出せる

・LIVEに近い感じでモニターできる

・演奏を人に聞かせることができる

・サイズや出力によってはLIVEも可能

・機能によっては外部入力から音楽などを流すことができる

●デメリット●

・物によっては大きく場所を取る事がある

・物によっては重く持ち運びや移動が大変事がある

・音が大きいと苦情がくる事がある

・ヘッドフォン端子などが付いていないものは家では使えない事がある

増えすぎる用語
<マルチエフェクター編>
◎メリット◎

・場所を取らないものがほとんどで使わない時は片付けることができる

・様々な音色が楽しめる

・物によってはパソコンにつないでインターフェイスとしても使える物がある

・自宅練習で作った音がそのまま持ち出せる

・モデルにもよるが持ち運びが比較的容易なものが多い

・基本的にヘッドフォンで練習するので音量の苦情が出ない

●デメリット●

・スピーカーが付いていないのでそれだけでは音が出せない

・人前で演奏するには別途アンプが必要となる

・アンプのように音楽を聞いたりという他の用途では使えない

簡単にではございますが、上記のような点が主要なところでしょうか。

それぞれのツールが多機能になっている昨今では、どちらが完全に使いやすいという事はなく、ご利用になられる方の状況に大きく左右されるという印象がございます。

実際に店頭であった例を申し上げますと、

高校に進学された方で

「軽音楽部に入るので」

と親御様と一緒にご来店され、

「部屋が狭くなるのと音がうるさいのは困るから」

とご家族の意向もありマルチエフェクターを選ばれた方が、

「部活に入ってみると、部員数のアンプが無いので、部室で練習するのにアンプが必要」

と、後日、再来店されるということもございました。

色んなことを選べる用になった反面、用途に合ったツールを選択しないといけないので、それはそれで難しくなっているのかもしれませんね。

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