多様化している音楽ジャンル。一例を上げるとアーバンポップ、、ポストロック、ネオソウル、ニューウェイブなどなど。精通している人なら「あぁ、あのアーティストのことでしょ」とイメージがつくかもしれませんが、実際にどういったジャンルなんですが?と聞かれるとちょっと困る方は多いのではないでしょうか。(ちょっと主流と違うコード展開をしてたらとりあえずオルタナって言っておこうみたいな風潮が自分の大学時代にはありました。)
そんな数多に広がる音楽ジャンルですが、今回のお題は「R&B」。世代によって呼び方が違うかもしれません。ここ最近では「アールアンドビー」という呼び方が主流だと思いますが、元々は「リズムアンドブルース」を表す用語でした。
【リズムアンドブルースとは?】
ブルースやジャズ、ゴスペルなどの要素を掛け合わせたポピュラーミュージックの1つ。名前の通りブルースの影響は強く、アメリカのアフリカ系アメリカ人が生み出したジャンルとされています。1940年代後半に誕生した当時は「レイスミュージック」と呼ばれていたそうですが、呼び方で物議を醸し、後に正式にリズムアンドブルースとなりました。(レイスというのは人種などの意味もあるので、社会的にも良くなかったのでしょうね)
ソウルミュージックやファンク、ブラック・コンテンポラリーといったジャンルは、このリズムアンドブルースから派生していったとされています。初めはバンド色が強かったリズムアンドブルースですが、時代が進み、技術の進歩と共に様々な変化を遂げていきます。特にマイケル・ジャクソン、プリンス、ライオネル・リッチーなどの活躍により、R&Bの要素は含みつつも、バンドサウンドにとらわれない、ポップでおしゃれな大衆音楽としてのイメージがついていきました。
近年ではさらにバンド色は薄れ、圧倒的な歌唱力を持つボーカルがおしゃれなトラックに乗せて歌いあげる印象が強くなった気がします。その結果、オリジナルの「リズムアンドブルース」と区別するべく、「アールアンドビー」という呼び方を意識的に使ってきたのかなと感じます。
【次の時代はいかに?】
当時のR&Bを好む人からすれば、やはり違和感を感じてしまうのだろうと感じますが、こうやって自由に進化していく、変化していくのが音楽の楽しさだとも思います。
また10年、20年経てば、また新しい音楽スタイルが確立されたり、もしくはロックンロールが再燃したり、といった時代がくるのでしょうか。次の時代を色々と予想してみるのも面白いですね。
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