サスティンペダルとダンパーペダルの違いってあるの?
アコースティックピアノにはペダルが3本あり、中でもよく使うのが1番右のペダルで、これを踏むと音がぼわわーんと伸び、曲に艶や壮大さを与えることができます。
このペダルのことを「ダンパーペダル」と言います。
ピアノの弦の振動を止めるための装置を「ダンパー」と言い、このペダルを踏むことですべての弦が開放され、音がぼわわーんと伸びる訳です。
そのダンパーペダルの機能を、シンセサイザーや電子楽器で再現するためのペダルが「サスティンペダル」です。
サスティンペダルはダンパーペダルの機能をすべて再現できているわけではないので、このように呼び方が分けられることが多いですが、実際に日常で使う場合は「ダンパー」でも「サスティン」でも、どちらでも良いんじゃないかなー?と個人的には思っています^^
サスティンペダルの極性って?
「ひぃー!ペダルをつなげると音が伸びっぱなしになるー!故障だー!」
というシンセあるある。シンセを始めたばかりのころ、私も経験しました。
サスティンペダルには、「ノーマルオープン」と「ノーマルクローズ」という2種類の極性があり、各メーカーごとにシンセサイザーの対応する極性が異なるため、極性の異なる組み合わせの場合、「踏んだときに伸びる」のではなく、「踏まないときに伸びて、踏んだら止まる」という現象が起きてしまうのです。
有名どころですと、YAMAHA、ROLAND、CLAVIAはノーマルクローズ、KORGはノーマルオープンです。
全体的にはノーマルクローズタイプが多いように思います。
では極性の異なるシンセサイザーとペダルでは絶対に使えないの?
「新しいKORGのシンセサイザー買ったー!でもペダルはYAMAHAのしか持ってないー!」
そう、サスティンペダルといえど、お金はかかるわけで、できれば手持ちのペダルを使いたい。
(もちろんメーカーが自社のペダルを推奨していることは重々承知です><)
そんなとき、サスティンペダルを買うお金が貯まるまで、乗り切る方法があります!
シンセサイザー側で極性を変えてしまうのです!
その方法を実際の機材(KORG PS60)で説明したいと思います^^
※もちろん古い機材等、極性が変換できないモデルもありますので、ご了承ください。
1. 外部コントロールの設定が含まれるGLOBALボタンを選択する。(他メーカーの場合、MENUやutilityなど名前が異なります。)
2.GLOBALの中の外部コントロールを設定するControllersを選択
3.どのコントロール端子の設定を変えるかを選ぶ。この場合はPEDAL/SW1。
4.PEDAL/SW1にDAMPERペダルの機能がアサインされている。
5.DAMPERのPolarity(極性)は、KORGのノーマルオープンタイプで設定されている。
6.KORGのノーマルオープンタイプをノーマルクローズタイプに変更する。
これで設定完了です!
ひと手間ではありますが、スタジオやライブなどで急遽、極性の異なるペダルを使わなくてはならなくなった時には便利な機能です♪
ぜひ困ったときには試してみてください^^
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コメント
私が買った格安Rolandの電子ピアノは電源入れたときにオープンだったらノーマルオープン、クローズだったらノーマルクローズに自動設定されてた。
この機能に気づかず、ペダル踏んで電源入れたときはペダル壊れたかと思った。
コメントありがとうございます。仰るように電源をいれる際にペダルの極性が設定される機能を持つ鍵盤がございますので、驚かれる方も多いと思います。「音がずっと伸びたままになるので故障だと思った!」というお問い合わせも過去にございました。今後、そういったお悩みも解消できるような投稿ができればと思います!ありがとうございます!