早いもので2019年も半分が終わり、すっかり夏の気候になりました。 その半年の期間、多くのエフェクターの買取と販売をさせていただきましたので、Qsicのエフェクター販売数ランキングを発表いたします! 今年の初めに年間ランキングを発表させていただきましたが(昨年のランキングはこちらのURLにてチェック→https://www.gakkikaitori.com/url/fr)、今回は上半期でのランキングをまとめました。 半年間を通し当店で売れた台数を基に、上位3位を選出。2018年のランキングと比べてみても面白いかもしれません。
オーバードライブ
第1位・・・BOSS BD-2 Blues Driver
第3位・・・BOSS SD-1 SUPER OverDrive
第3位・・・BOSS OD-3 OverDrive
オーバードライブは相変わらずBOSSが圧倒的な人気を誇ります。BD-2はもう王者の貫禄で、全カテゴリーと比べても、ほとんどのエフェクターが足元にも及ばない販売数です。昨年と顔ぶれは同じで、この3台の安定した人気が伺えます。4位は3位とほんの僅差で、Ibanez TS-9でした。
ディストーション
第1位・・・BOSS DS-1 Distortion
第2位・・・BOSS DS-2 TURBO Distortion
第3位・・・Proco RAT2(USA製、現行モデル含め)
DS-1も圧倒的な人気を誇り、今期はBD-2との差はほんの僅かでした。昨年はMT-2 Metal Zoneが2位でしたが、今期はランク外。販売での人気は高いのですが、入荷数が若干少なく好成績を出すことができませんでした。
ファズ
第1位・・・BOSS FZ-5 FUZZ
第2位・・・Jim Dunlop FFM3 Fuzz Face Mini Hendrix
第2位・・・Electro-Harmonix BIG MUFF Pi 復刻版
第2位・・・Z.VEX FUZZ FACTORY
今期はファズでもBOSSが魅せます。昨年の同率首位の3台を抜き見事1位に。昨今はBOSSは「初心者向け」というイメージが減りつつあり、さらに人気が高まっている印象があります。 今回も同率であった3モデルはもう定番となっており、あらゆる層のお客様からお買い求めいただきました。
ブースター
第1位・・・XOTiC EP-BOOSTER
第1位・・・MXR M-133 MICRO AMP
第3位・・・XOTiC RC-BOOSTER ブースターは昨年と同じ顔ぶれです。しかし、MICRO AMPがさらに数字を伸ばし同率1位に。この2台を見ると、プレイヤーにとってブースターにはシンプルさが求められることが分かります。 TS-9をブースターにカテゴライズした場合、今回はなんと第1位に。オーバードライブではランク外だったため、なんとも残念な結果です。しかし、その人気の高さは確かなものです。
空間系
第1位・・・MXR M-169 Carbon Copy Analog Delay
第2位・・・tc electronic Flashback Delay & Looper
第3位・・・BOSS DD-3 Digital Delay
今回はディレイとリバーブを同カテゴリとし、空間系としてランキングを作成いたしました。しかし、ディレイの方が圧倒的に人気を誇り、リバーブは1台もランクインならず。また、ディレイはガラッと顔ぶれが変わりました。昨年は1位2位とBOSSが独占だったところを、MXRとtc electronicに軍配が上がる結果に。しかし、今回の1位2位はどちらも長年高い人気を誇る定番モデルですので、驚くべき結果ではないのかもしれません。
モジュレーション系
第1位・・・BOSS CH-1 SUPER Chorus
第2位・・・MXR M-101 PHASE90
第3位・・・ARION SCH-Z STEREO CHORUS
こちらもコーラス、フランジャー、フェイザー、トレモロを統合しモジュレーション系とていのランキングといたしました。 1位は昨年首位だったBOSS CE-5を抑え、CH-1が王座に。そして他のコーラスを抑えフェイザーの名機が2位という結果を叩き出しました。フェイザー全体でもPHASE90だけが抜きん出た数字でした。そしてコスパの怪物、ARION SCH-Zが3位となりました。お買い求めやすい価格と個性的なサウンドにより安定した人気を誇ります。
ワウ
第1位・・・Jim Dunlop GCB-95 Crybaby
第2位・・・VOX V847
第3位・・・BUDDA BUD-WAH
第3位・・・Fulltone Clyde Wah Standard
ワウはオートワウと統合したランキングとしましたが、ワウペダルの方が人気が高く、オートワウはランクインしない結果に。そして、ワウペダルはやはりCrybabyとVOX V847が安定の人気。同率4位の2台は定番とは言えずとも、古くからコアなファンがいる人気モデルが奮闘しました。
マルチエフェクター
第1位・・・BOSS GT-100 COSM Amp Effects Processor
第1位・・・BOSS GT-1 GUTAIR EFFECT PROEFESSOR
第3位・・・ZOOM MS-50G MultiStomp
第3位・・・LINE6 POD HD500X
マルチエフェクターは昨年とほぼ同じ顔ぶれです。やはり昨年と同様にGT-100が人気ですが、様々なエフェクターが小型化している昨今の流行のためかGT-1が同率という結果に。また、ランク外ではありますがBOSS GT-1000がまずまずの数字を出していたため、1,2年後にはGT-1000が首位となっているかもしれません。
ベース用エフェクター
第1位・・・TECH 21・NYC SANSAMP BASS DRIVER DI
第2位・・・MXR M-80 BASS D.I.+
第3位・・・BOSS CEB-3 Bass Chorus
第3位・・・BOSS GEB-7 Bass Equalizer
ベース用エフェクターは数が少ないため、総合でのランキングとしております。今回のプリアンプ定番モデルの軍配はサンズに上がりました。同率4位の2台は、オーバードライブのBOSS ODB-3を抑えてランクインしたのは意外の結果でした。ベーシストにとって歪みはプリアンプで作るプレイヤーが多いのかもしれません。
総合ランキング
第1位・・・BOSS BD-2 Blues Driver
第2位・・・BOSS DS-1 Distortion
第3位・・・Proco RAT2(USA製、現行モデル含め)
最後に全カテゴリーの総合ランキングをまとめました。やはり、エフェクターは歪みを求めるプレイヤーが多いことが分かる結果ですね。そしてオーバードライブよりディストーションの方が多くランクインしたのは予想外。ここ数年はナチュラルなオーバードライブが流行しておりましたので、次は激しいディストーションが流行するのかもしれませんね。
トータルでの結果を見ると、昨年と続きどうしても定番モデルが良い結果を出し、新しいモデルの下剋上はまだ見受けられません。しかし、現在エフェクターの小型化や多機能化がどんどん進んでおり、あと数年もすればエフェクターの定番は変わっていてもおかしくはないかと存じます。まだまだBOSSやMXRが市場の多くを締めますが、その常識がひっくり返る未来を想像すると、非常に楽しみに思えますね。
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