『知ってるようで知らない』あの機能の仕組み 

「このギターはタップできるのが良いよね」
「へぇ~、すごいなぁ。どういう仕組みになってるの?」
「このボリュームノブを押し込むとタップが出来…」
「いや、なんでこういう音が出るのかなって」
「これはその…中で…なんかが切り替わるねん」 このような経験をした事がある方はいらっしゃいませんか?モデル自体に便利な機能がついている商品も多くございますが、「どういう仕組みか詳しく説明して」と言われると、そこまで深く考えた事なかったな…という方も多いのではないでしょうか。

でも今更誰かに聞けない…という方の為に、今回は本体に搭載されている機能で代表的な「コイルタップ」「フェイズアウト」についてまとめてみました。

コイルタップ

ハムバッカーピックアップの半分だけをONにする事で、シングルコイルサウンドを鳴らす事が出来る機能です。
コイルの向きが異なるシングルコイルが2つ合わさっているので、その2つの内、1つをOFFにするような仕組みです。「タップ」と言われる事も多いですね。

「シングルコイルような音が出せる」という認識は間違いありません。ただ、レスポールだと搭載されているポットのオーム(抵抗値)が違うので、ストラトなどよりもエッジの立ったトーンになります。完全なストラトやテレキャスと同じサウンドにはなりませんが、非常にプレイの幅が広がります。

最近では、よりオリジナルのシングルコイルサウンドに近づけた構造のモデルも開発されているとの事なので、1本でどんなサウンドも作り出せる時代がくるのでしょうか。

フェイズアウト

逆位相を起こす事で低音がカットされた歯切れの良いサウンドを慣らす事が出来る機能です。この「逆位相」というのが一番なんのこっちゃになるポイントだと思います。

代表的なモデルであるムスタングを例に挙げると、実はピックアップセレクターのネック側・ブリッジ側で極性が反対の仕様となっています。(片方がプラス、片方がマイナスとなります)

例えばフロントをネック側に、リアをブリッジ側にスライドさせて音を鳴らすと、プラスとマイナスの信号が同時に発生します。この逆の信号を発生させて合わせることを「逆位相」と言います。

プラスとマイナスの信号を合わせる事で、本来はお互いを打ち消し合いますが、フロントPUとリアPUでは音が違うので完全には消えず、僅かに信号が残ります。これが「フェイズアウトサウンド」になります。

音が軽くなりすぎるという話もちらほら聞きますが、信号がほぼなくなっていると知ると、なるほどなと思いますね。

ちなみに両方共プラス側に入れると、フロント+リアのミックストーンになります。これは「フェイズインサウンド」と呼ばれます。

気になったら調べてみましょう

細かな仕組みまで理解できると、急に音作りの理解度が上がったり、自分の使っているモデルにさらに愛着が湧いてきたります。

昔エレキギターを始めた頃、ミッドブースト搭載のストラトを使う機会がありました。いつものようにコントロールは特にいじらず、フルテンでアンプに繋いだところ、「なんじゃこの凶悪な音は!不良品か!」となった事をよく覚えています。

その後、ミッドブーストのノブ(当時は機能を分かっていない)を絞ると使えるぜ!と自分だけの大発見のように喜んでいました。

こんな恥ずかしい思いをする前に、機会があればぜひ仕組みについて調べてみてください。

担当:廣瀬

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