今年9月に、Clavia社の「Nord Electro 6」が発売されました!
今回のマイナーチェンジで大幅に機能性がパワーアップしているのですが、最大のポイントは「プログラム切り替えの際に音切れしなくなったこと」ではないでしょうか。
演奏中に音色を切り替える際に変な間があったりすると、どうしても白けてしまうため、すんごい慎重になるのですが、その悩みはなくなりました!
ぜひライブで使いたいモデルですねー^^
さて、大人気の「Nord Electro」ですが、いったいどんなキーボードなのでしょうか?
メーカーでは「クラシックなエレクトロ・メカニカル・キーボードやアコースティック・キーボードの再現」とあり、ローズやウーリッツアー、クラヴィネットなどのエレクトリック・ピアノサウンドと、オルガンサウンドに特化したモデルです。(もちろん「Nord Electro 6」には上質な生ピアノサウンドやシンセサウンド等も搭載されており、オールマイティに使うことも可能です。)
「ん?ローズ?薔薇?エレピって何だ?><」となりますよね?
私もシンセサイザーを初めて買った10代の頃はよくわかりませんでした。
ざーっくりとエレクトリック・ピアノ(エレピ)を説明すると、1930年代ごろのダンスブームにおいて、生ピアノじゃ音が小さすぎて埋もれてしまうので、音量を大きくするためにピックアップを取り付け、電気ピアノが作られたのが最初と言われています。
その後、ハロルド・ローズが「ローズ・ピアノ」を開発。(ローズは薔薇じゃなくて名前だったんですね!ちなみに近鉄にいたタフィ・ローズと同じ綴りです。)
ハンマーで各鍵の金属棒を叩くと共鳴用の音叉が振動をピックアップで拾い、音が出るという構造です。
ローズ・ピアノの権利を得たフェンダー社が販売した「フェンダー・ローズ」は、カーペンターズやスティービー・ワンダー、ジョー・ザヴィヌル等々、挙げればキリがないほどプロに愛され、爆発的な人気となります。
この爆発的ヒットに続く形で、各社がエレピを発売。振動板を叩くことにより音が出るウーリッツアー社の「200A」や、打弦した音自体をピックアップで拾い音を出すYAMAHAの「CPシリーズ」など。
特に特徴的だったのが、チェンバロのように弦を金具で突き上げて発音する「クラヴィコード」を電気化したホーナー社の「クラヴィネット」。スティービー・ワンダー「Supersutition(迷信)」のバッキングに用いられ、全世界に広まりました。
エレピと言っても音の出し方や増幅の仕方が異なり、そのサウンドごとに魅力があり、「どのエレピがこの曲には合うかな~」など作曲時に音を選ぶのも楽しいものです。(これ楽しいの私だけですかね?笑)
Nord Electroはエレピとオルガンに特化していますが、各メーカーのシンセサイザーにもたくさんのエレピサウンドがサンプリングされています。
ぜひお気に入りのサウンドを見つけて、サウンドの違いを楽しんだり、往年の楽曲と比べてみたりしてみてくださいねー!
ちなみに私は持っているNord Electro 2が見たことのない点滅をし始めたので、買い替えようか悩んでまーす!
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