先週の土曜日の朝、子供がEテレ(昔で言う教育テレビ)を見ており、その間に洗い物をしてしまえ!ってなわけでバタバタしていたところに衝撃の映像が流れてきました。
なんとなんと、かわいい女の子が「Prophet-5」をギュンギュンに演奏しているではないですか!
そしてその隣のかわいこちゃんは「Emulator」をあえて棒立ちで弾いている!
奏でているのはNew Orderの「Blue Monday」。母ちゃんもう洗い物なんてしてられない!
その番組とは「ムジカ・ピッコリーノ」。
お好きな方も多い番組と思うのですが、今期はOKAMOTO’Sのボーカルのオカモトショウさんやギタリストの長岡亮介さん、ROLLYさん等が出演されています。
Sequential Circuits Prophet-5
私が語るのも恐れ多い、ポリフォニック・シンセサイザーの名機です。
Qsicにも1度だけ入荷したことがありますが、状態の良いものはなかなか中古市場に出回ることも少なく、ビンテージに特化されている楽器店さんやレコーディングなどで目にするくらいかと思います。
単音(モノフォニック)が普通の時代に5音も一度に鳴らせるなんて!そして多彩な音色!そしてそして、その音色をメモリできるなんて!
坂本龍一氏をはじめ、多くのプロが愛用したのがよく分かる、その時代の最先端シンセサイザーでした。
E-mu Emulator
こちらも1980年代のサウンドを彩った名サンプリングマシンです。
発売当時は300万ほどで販売されたそうですが、それでも当時としてはお求めやすい価格だったようで、また、サウンドライブラリーが豊富ということもあり、多く愛用されていました。
最大同時発音数は8音、メモリーは128KB、最大サンプリング時間は2秒。
現代と比べるとだいぶ物足りないかもしれませんが、そのいい意味での「物足りなさ」が今でも愛用される理由なのではないでしょうか。
結局、洗い物は終わらず、バタバタしっぱなしになったのですが、うちの子のような幼児の時期から、こういったビンテージのサウンドやその当時の楽曲に触れられるのって素敵だなぁ、と思っていました。
ものの価値は分からなくても、感覚的に「いいなぁ」「面白いなぁ」と子供も思うのではないでしょうかね。
Qsicでもお子さんが親御さんと一緒に楽器を見に来られることがあるのですが、楽器を探している目がキラキラしていて、こちらも良いものをお届けしようと張り切ってしまいます。
これからも子どもたちがたくさんの良い音に出会えますように。
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