当店でも入荷があれば、即売れしてしまうほどの人気を持つFulltoneのOCD。
オーバードライブからディストーションまで作れる幅広いゲインが魅力のモデルですが、
市場に出ている価格も、けっこう幅があると感じた事はないですか?
実はこのOCD、いくつかバージョンがあり、それぞれサウンドが違う事も有名で、
現行モデルより、以前のモデルの方がより人気が高く、値段も高くなる傾向があるんです。
実際にはどういった違いなのかというと…
・Ver.1 中音域は控え目。低音・高音域が強く、ドンシャリ系のサウンド
音の分離感が良く、コードバッキングにも◎
・Ver.2 Ver.1より中音域が強く、全体的なバランスが良い
ソロ時のブースターとしても◎
・Ver.3 全バージョンの中で1番音圧・歪みが強い
音が太く、ディストーション要素が強い 1番ハードロック向き
・Ver.1.4~Ver.1.7 Ver.1的なすっきりしたサウンド
低音・ゲインの幅は今までのVerより控え目
音の分離感が良く、常時ONのプリアンプ的な使い方も◎ サブの歪みとしても使いやすい
・V2 Ver1.4~1.7より、高音域に特徴 バッファードバイパスを搭載
歪みの荒々しさが抑えられ、よりきめ細やかにドライブサウンドに
やはりVer3までが流通数も少なく、高値がついている事が多いですが、
Verが古いから絶対に良いという事はございません。
HP/LPスイッチでも、ニュアンスは変えられますし、
お使いの機材によって相性はございますので、1つの参考にしてみてください。
【余談ですが…】
ゲインの幅が広いモデルの代表格なOCDですが、
オーバードライブからディストーションの定義って曖昧だと思いませんか?
言葉としては、オーバードライブとは「酷使する」という意味で、
アンプ(真空管アンプ)を限界まで出力した時に起こる歪みの状態の事を表しています。
クリーンの状態でそのサウンドを再現したものがオーバードライブ。
対するディストーションとはそのまま「歪み」という意味で、
意図的に信号を増幅させ、歪ませたものをディストーションとされています。
サウンドできっちり境界を決めるのは難しくなっていますが、
こういった意味合いがあるので、頭の隅にでも置いていただければ幸いです。
お気軽にコメントしてください。