数と口径の関係 

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おかげさまでここ数ヶ月、アンプの入荷が非常に増えております。
アンプやキャビネットの多くの種類を見ておりますと機能はもちろんでございますが、スピーカーの数やサイズにも違いがございます。

さて、スピーカーの数にはどういった意味があるのでしょうか?!
あまり気にしておられない方もいらっしゃるかと思いますが、実は狙いがあるのでございます。
その狙いとは、音圧を増やす為やと言われております。

そして、スピーカーの数を増やすとなりますと、2つ方法が出て参ります。

1つは、箱を大きくして数を積載する方法。
キャビネットなどを想像して頂けるとわかりやすいでしょうか。
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2つめは、箱の大きさはそのままにスピーカーの口径を小さくする方法がございます。
小型のコンボアンプなどによく見られますね。
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1つ目の場合は、搭載サイズが幅広く選べるわけですが、大型化しやすく持ち運びに難が出て参ります。
しかし、口径が大きいことによりバランスの良い音域が確保できます。

2つ目は、搭載サイズは絞られてしまいますが、大型化しにくく置く場所や持ち運びに幅が出てきて色んなシーンで使える可能性が増えるわけでございます。

まさに一長一短でございます。

上記のように数を増やすには二つの方法があるわけでございますが、口径による違いはどう出るのでしょうか?

大きい口径のスピーカーは低音の出力に余裕が出る傾向があり、ベースなどの出力に向いております。
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ベースアンプなどでは数よりも口径の大きなスピーカーが搭載されているのはこういう理由が大きいのでございます。

逆に小さい口径の物はといいますと、確かに低音においては劣るわけでございますが、高音の抜けが良くなる傾向がございます。
これらの特性を理解し、スピーカーや口径を決めると自身の出したい音の理想に近づける可能性が高まります。

自分の好みの音が出るギターを選び、アンプやエフェクターなどで音色を作り、最後の最後にたどり着く所がキャビネット部分、スピーカーなのでございます。
最後の音の決め手となる部分で特性を生かし切れていないなら、それまでの努力が水の泡となってしまいます・・・。

スタジオで弾くと良い音なのになぁ・・・、お店で弾いた時は好みだったのに・・・というケース、スピーカーに違いがないか?を見直してみると解決するかもしれません。

大きなものですし、置くスペースが確保できるかや、持ち運びが出来るかというところも重要な選択基準となるかと思いますがスピーカーの口径、数、種類にも拘ってみるというのは出したい音を探求する上で必要なことかもしれませんね。

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