ほとんどのストラトキャスターに搭載されているトレモロブリッジ。アームを使われる方は色々とこだわって調整されているかと思いますが、アームを使わない方はあまり気にされていないんじゃないでしょうか?「別に使わんし、思いっきり締めとこ」なんて人もいらっしゃるかもしれません。
しかし実はこの部分、サウンドにも直結してくる重要な所なんですよ。ちょっといじってみたら全く違う印象のギターになるかも?今回はすぐに出来るストラトの調整術をご紹介します。
【スプリングの重要性】
前回のレスポール調整術では「テールピースの上げ下げをして、テンションを変える」というお話をしました。それにより音の鳴りや演奏性も変わってくるんです。今回のストラトではボディ裏のスプリングを締めたり、緩めたりすることによってテンションを変える事が出来るんです。
裏のスプリングを締めると弦がピンと張られ、音にもハリが出てシャキッとしたサウンドになります。カッティングのような小気味良いプレイにはぴったりですね。あまりきつきつに締めると、テンションが強すぎてチョーキングがしづらい、アームが動かない、なんてことになるので注意してください。
逆にスプリングを緩めていくと、テンションが弱まるので音のハリは押さえられますが、変わりに伸びやかな鳴りやサステインが鳴ってくれます。テクニカルなリードプレイを好む方は、緩めに設定するとより快適なプレイが出来ます。こちらも緩めすぎると、弦とのバランスがとれずに弦がダルンダルンになったり、ブリッジが上がり過ぎたりしますので、注意してくださいね。
【本数を変えても全然違う】
スプリングは最大5本まで付けることが可能ですが、何本つけるかでもテンションの掛かり方や鳴り方が変わってきます。
例えば「6~4弦はしっかり音を出したいからきつめのテンションでいって、3~1弦は演奏性重視したいから柔らかめで…」なんて考えた時に、6弦側の方にハの字で2本引っ掛けて、1弦側にストレートで1本、みたいなやり方も出来ます。5本張ってガンガン締めてパワープレイ!など調整方法は自由です。(僕はバランスをとって、レギュラーチューニングの時にうっすらフローティングしているぐらいで調整しています。特に面白みもない無難なやつです。)
こういったギター本体による調整の自由度の高さもストラトキャスターが万能だと言われる由縁なんだろうと思います!あまりいじった事無いなーという方はこの機会にぜひやってみてください!
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