こんな所にも?!まだまだある木材のこだわり 

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ギターやベースを演奏される方は、本体に使われている材を気にされる事が多いのではないでしょうか。
見た目は勿論、サウンドにも影響がでる材質選びでございますので、こだわりを持って選ばれる方も少なくないと思うのですが、アンプの外枠も木材でできており音に傾向があるのをご存知でしょうか?

そんなことまで気にしている方は少ないと思うのですが、やはり影響がございます。
しかし、そもそもどんな材が使われているのか、ご存じない方が多いのではないでしょうか。(私は調べるまで全く知りませんでした(笑))
という事で代表的に使われている材を調べて、特性を書き出してみました。

1.パイン材(赤松)
強度はそこまで強くなく、しなりやすいという特徴。
Fender系のアンプにはパイン材が使われている事が多いそうでございます。

音への影響:しなりやすい特性の為、箱なりがしやすい。音圧以上の厚さや低音の増強効果。

2.バーチ材(シラカバ)
材質は硬く、均等で緻密な木肌を持ち、反りなどの狂いが少ないという特徴。キャビネットなどの大口径の物に多いそうでございます。

音への影響:重く硬い特性があり、箱なりしにくい。音の輪郭が出やすくシャープな音像を作りやすい。

3.MDF材(合成材)
木材を繊維状にほぐし、接着剤などで固め成型した繊維板で木材の再利用や有効利用を目的として作られております。
合板は低コストで作れるという所に魅力。

音への影響:バランスの良いサウンドになりやすい傾向。上記両者のいいとこどりを狙う。

というように、楽器本体の特性と同じで「材の硬さや性質により音に影響がある」そうでございます。
ちなみにアンプの外装に貼られているトーレックスは、あまりよくない見た目の杢目を隠すためや、合板の継ぎ合わせを見せない為に貼られ始めたそうでございます。

硬いほど、共振がしにくくリアクションの速いサウンドが出る所など本当に楽器本体と似ているなぁと思いますよね。
ハイゲイン系のキャビネットなどは、硬い外装を稼ぐために鉄板を周りに貼り付けているものもあるぐらいです。

ギターやベースのボディ材にこだわりのある方は、ご自身のアンプやキャビネットの材質にもこだわってみるとより好みのサウンドに近づけるかもしれませんよ。

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