【「全ては心地良いライブの為に…」リハーサルの「チェック、ワン、ツー」の秘密とは!?】 

リハーサル

ライブをする前に欠かせないのがリハーサル。

楽器隊の音のバランスを合わせて、次はボーカルのバランスを…。とここで、こんな光景を見たことないですか?

「チェック、ワン、ツー」「ツェー、ツェー」「ハァー、ハァー」

PAさんやボーカルさんがこんな風にマイクチェックをしているのを、ライブによく行く人、する人は見かけるんじゃないかと思います。ライブ前なんかはこの声を聞きながら、「早く始まらへんかなー…」とか「なんか俺はあの声出し、恥ずかしいなー…」とか思ったりしていませんか?僕はそんな一人でした笑

実はこれ別にかっこつけているとかではなく、よりよいライブをするために非常に効率的な事をしているんです。今回はそんな独特の発声の秘密を紹介します。

【効率的なバランス調整】

まず基本的な事ですが、自分の使っている機材や周りの環境によって、音の鳴り方は違ってきます。聞こえにくい音域はないか、音量がでかすぎないか、ハウリングが起こらないかなど、ステージ側とお客さん側のスピーカーのバランスを整えます。そこで使われるのが先ほどの発声です。

「チェック」は発音的に高い音、硬い音になり、高音域を整えるのに使われています。周波数的には2kHz〜4kHzと言われていて、この部分が聞こえづらくないか、ハウリングを起こさないかを調整します。

「ワン」は低い音、大きい音が出やすいので、他の周波数とのバランスを整える為に使われています。周波数的には100Hz〜300Hz辺りと言われています。

「ツー」はさらに高い音で、そして音量が出にくい発音なので、その部分のハウリングや小さな音の抜けを調節するのに使われています。周波数は4kHz〜8kHz辺りと言われています。

こういったように、全体のバランスを整えるために非常に効果的な発声をしていたんですね。なので全体の準備だとか、ボーカルのマイクリハなどでよく使われているんです。

【皆が心地良いライブの為に】

学生さんのライブなどでリハーサルは恥ずかしがってしまって、本番の時の声や音量で出来なかったり、軽く済ませてしまったりというのを時々見かける事があります。いざ本番になって、なんかあんまり伝わってないな-とか、演奏がやりづらいなーと感じた時は、全体のバランスが乱れているのが原因かもしれません。

せっかく頑張ったのに、全然聞こえてないなんて残念ですよね。ピンボーカルなんか特に!(ジャンルによるかとは思いますが)

ボーカルでライブが上手くいかないと思っている方は、思い切って試してみてはどうでしょうか?バンド側、そしてPA側でもバランスが合えば、皆が心地良いライブが出来ると思います!

お気軽にコメントしてください。

内容に問題なければ、コメントを送信してください。
コメントは承認後に公開されます。