【楽器にまつわる豆知識】
自宅でも快適に楽器管理！！

今年は暖冬と言いましょうか、暖かくなったり寒くなったりを繰り返す異常気象ではありますが冬は乾燥の季節でございます。

もう語り尽くされた内容だと思っていたのですが、先日お客様よりお問い合わせを頂き「一般の方と楽器店で働いている人間には少しズレがあるのだな」と感じた事がございました。

それは何かと申しますと・・・

『「夏は湿度が上がりすぎるから除湿しないといけない、冬は乾燥し過ぎるので加湿しないといけない」
というのは知っているんだけども、設備の整った楽器店ではなく一般家庭ではどうすればいいのか？』

という楽器の湿度管理のご相談を頂いた時でございました。

もうほとんどの方がご存知だと思っていた加湿や除湿のグッズを色々とお話させて頂いたのですが、ご存じでない方の方が多いのだなぁと驚きました。

例えば、アコースティックギターの様に中央にホールがあるタイプでは加湿の便利グッズとして、弦の間に水分を含ませたスポンジを挟むヒュミディがございます。
とかく割れやすいアコースティックタイプ楽器の乾燥対策には非常に効果的で当店でも重宝しております。

また、ショーケースで管理する場合、置き型の加湿材にシリカゲルの様な除湿剤などでその空間内の湿度を管理できるグッズがございます。

しかしながら、一般家庭でギターを入れるショーケースを購入しそこの湿度管理を完璧にし管理することや、除湿器・加湿器を24時間フル稼働させて部屋を管理すること、毎日スポンジに水を補給するというのは現実的では無いでしょう。

じゃあ、どうやれば自宅で管理する際に効果的なのか？

でございますが、ほぼ毎日演奏する楽器でしたらまた話は変わってくるかとは存じますが、
一般家屋で簡単で効果的な方法はと申しますと・・・

「ハードケース」

でございます。

ハードケースは密閉性が高く外からの衝撃にも強く作られておりますので長期間弾かずに保管するにはもってこいの場所なのでございます。

しかし「ただハードケースに入れるだけ」では不十分でございます。
ハードケースは外界からのシャットアウトはしてくれ環境が変わりにくくはしてくれますが、「除湿・加湿」というのは出来ません。

そうりますと

「夏は乾燥剤を、冬は加湿剤を入れ替えないといけないのか？！」

めんどくさいし、忘れてしまうわ・・・

と思われた方多いのではないでしょうか？

そんな方に大変おすすめなのが「ヒュミディパック」でございます。

こちらは湿度を自動管理するパックでして、様々なタイプがあるのですがとにかくその空間を決められた湿度に保ってくれるのでございます。

仕組みは、乾燥している場合はその湿度になるまで水分をパックの内部から放出します。
逆に湿度が高すぎる場合は除湿剤の役割を果たし水分を取り込みます。

長期間ご自宅で楽器を保管する際、非常に便利なアイテムでございます。
ご自宅での楽器保管にお悩みの方は一度お試しになる価値はあるかと思いますよ！