「このエフェクターは人気の~~オペアンプが…」
「ディスクリート回路で構成された…」
エフェクターを探している時に一度は聞いたことがあるんじゃないでしょうか?こういう文言で販売されているものは、けっこうお値段がしたり、注目度が高かったりしますよね。でも何故そうなっているのか、ちゃんとした理由が分からない方もいらっしゃると思います。
実はこれ、エフェクターにとってはかなり重要な部分を担っているんです。今回は少しマニアックな世界になりますが、知っていて損はない専門用語についてご紹介いたします。
オペアンプとは?
エフェクターの裏蓋を開けると、約1cmの小さいICチップが入っています。このICチップが「オペアンプ」といいます。このオペアンプが頭脳となり、回路全体の信号を増幅してくれます。このチップ1つでエフェクターの特性を決める事が出来るんです。
オペアンプは半田ゴテで交換もできるので、チップだけを手に入れて現行品に載せかえるという方法も出来ます。現在は手に入りにくいオペアンプがあるので、それが搭載されたペダルは少し高価になったりするんですね。比較的簡単に狙ったサウンドが出せる便利なパーツがオペアンプです。
ディスクリートとは?
ICチップを使わず、各パーツを繋ぎ合わせていく回路の事を「ディスクリート」といいます。こちらは繋ぎ合わせた回路全体が音の特性を決めてくれます。パーツ1つ1つの特性や繋ぎ方がそのまま関わってくるので、非常に細かく時間がかかる職人作業になります 。
手軽に交換はできませんが、その分よりこだわったサウンドや特性を出せるため、オペアンプよりも高価になるペダルが多くなるわけです。ディスクリート回路を採用ということは、音質にこだわりぬいたペダルという事ですね。
どっちがいいのか?
パーツにこだわって作られたディスクリートの方が高いし良いに決まってる!という風になりそうですが、非常に細かい作業が必要なので職人の腕も影響してきます。個体差もすごく出やすいという事ですね。
オペアンプに関しても、やはり消耗品になるので時間と共に劣化してきます。ですが劣化の具合によって現行品より独特の味が出てくるという事もあります。エフェクターにも個体差があり、同じモデルだからといって全く同じ音が出るとは限らないんです。
何を使っているから良いとかではなく、自分が心地良いと感じるサウンドが鳴る物が一番だと思うので、ぜひ購入する際はご試奏することをおすすめします!当店でもヴィンテージ系や最新の商品まで多彩に揃っていますので、気になるものがあればぜひご利用くださいね!
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