
いよいよ冷え込む季節となってきました!
そんな時に注意したいのが、「木管楽器の割れ」です。
アコースティックギターでも、「湿度」変化による割れが悩みの種ではありますが、同じく「木」でできているクラリネットやオーボエは「湿度」と、さらに「温度」にも注意が必要なんです。
1.冷たい楽器を急に吹いてはダメ!あたためてから吹きましょう!
冬場の朝練。しまってある楽器を取り出すと、とっても冷たいこと、あると思います。
そんな時、そのまま息を吹き込んでしまうと、温かい空気で管内が温まり、一気に管体の温度が上がります。
でも、楽器の外側は冷たく縮んだままですので、この温度差に耐えられず、楽器にヒビが入っていしまいます。
練習を早く始めたい気持ちは分かりますが、そこはグッとこらえて。
冬場はまず楽器をマフラーにくるんだり、体にくっつけてゆっくり温めたり、室温になるまで待ってから演奏を始めましょう。
2.冬の乾燥、梅雨のジメジメ。「湿度」の急激な変化にご注意を。
日本には梅雨があり、「雨が続いたな~」と思っていたら、急に晴れてカンカン照りになるなど、湿度の変化が大きい時期があります。
また、冬場に乾燥がきつくなると、最近は加湿器を使うことが多いと思いますが、加湿されている部屋とそうでない部屋では急激に湿度の差が生じます。
この「急激な湿度変化」が木の収縮を生み、割れに繋がります。
ケースの中にしまっていても、湿度は一定に保たれませんので、演奏後のメンテナンスはもちろんですが、その上に「湿度調整シート」や湿気の多い時は「除湿剤」を入れるなど工夫をする必要があります。
せっかく大事に使っている楽器も割れてしまっては、きちんと鳴ってくれません。
割れ修理ももちろんできますが、修理費用も高いですし、完全に元の状態に戻すことはできません。
ちょっとのことで楽器が長持ちしますので、「温度」と「湿度」に注意して、気持ちよく演奏していきましょう!
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