皆さんお持ちのスネアのフープはどんな種類ですか?
フープはスネアのサウンドに大きく影響するパーツなので
もとのフープから交換して使用されている方も多いのではないでしょうか?
また、交換してみたいけどフープって結構高いしどんな音になるか分からないから不安…
と言う方も多いのではないでしょうか?
そんなスネアのカスタマイズにお悩みの方は必見!!
今回はフープごとのサウンドの特性をまとめていきたいと思います。
スネアのカスタマイズに役立てていただけたらと思います(^^)
それではご紹介いたしましょう!!
ダイキャストフープ
“Die-casting”と言う製法で作られるフープの総称ですが、
ダイキャスティングとは「型に鉄を流してかたどる製法」の事で
厚さは一般的なもので2.5mm~3.0mmあり強度が非常に高く、
鉄としての密度も高い為、高域が強調された歯切れの良いアタックの明瞭なサウンドとなります。
強度が高い為リムショットの感触もプレスフープに比べて硬さが感じられると思います。
また、チューニングに関しても強度の為、近くのボルトのテンションに干渉してしまい、
チューニングの難易度が高いと言った点もあり、特にボトムサイドのチューニングが非常にシビアな印象がございます。
そういった点でも上級者向けと言うか、少なくともチューニングが苦手な方にはオススメし難いフープです。
とは言うものの、ダイキャストフープにしか出せない硬質なサウンドは非常に魅力的なサウンドです!!
プレスフープ
文字通り鉄をプレスする事で成形されるフープの総称です。
鉄を伸ばして作られている為、厚みは一般的に1.6mm~2.3mmとダイキャストフープよりも薄く
強度の高い材質の場合は更に薄くしたモデルもございます。
サウンド面では「オープン」や「暖かい」「やわらかい」と形容される事が多く
比較的扱いやすい印象があります。
また、リムショットした時の感触少し奥にグッと沈み込むような感覚が
お分かりいただけるのではないでしょうか?
ダイキャストフープに比べ特徴が対極のフープです。
大きく分けて3つの種類に分かれます。
フランジフープと言う分け方をされるのですが
シングル、ダブル、トリプルの3つに分ける事ができます。
フランジとは「円筒形から出っ張った部分」を表しますが
画像の○で囲っている部分が「フランジ」の部分ですね。
・シングルフランジフープは他のフープに比べ、単純に質量が少ないので
よりオープンな響きが得られ、シェルを活かしたサウンドが得られますが、
チューニングボルトを引っかける箇所が無い為専用のフックが必要です。
バスドラムの様な構造を想像して頂ければ分かりやすいかと思いますが
リムショットの際にフックの場所を気にしながら叩かなければなりません…
恐らくスネアドラムが出来た当初の仕様でその頃はリムショットの技術が無かったのでしょう。
・トリプルフランジフープに関しても同じく柔らかい印象ですが
フランジの部分が3つあり、形状の為フープの強度が比較的強く
シングルフランジフープよりも輪郭がはっきりとしたサウンドです。
また、トリプルフランジフープにはリムの部分に「外巻き」と「内巻き」の2タイプあり
外巻きはオープンで明るいサウンド、内巻きは落ち着いたファットなトーンになり
同じフランジ数でも違ったサウンドが楽しめます。
現在販売されているスネアドラムはこのトリプルフランジフープの外巻きタイプの物がほとんどで
スタンダードなフープと言えるでしょう。
フープ選びの時に音の迷子になった時は一度このフープに戻してみると良いでしょう!
・ダブルフランジフープはシングルとトリプルの間を取った様なサウンドと言っていいでしょう
ただし、製造販売しているメーカーが少なく、流通しているトリプルフランジフープに比べて
選択肢がやや少ないと言った所でしょうか。
ウッドフープ
見た目にもインパクトのあるウッドフープです。
サウンドは想像されるとおり、ウォームでファットな響きが特徴。
オープンリムの抜けはありませんが、クローズドリムの抜けはピカイチ!
アコースティックに特化したサウンドです。
いかがでしたでしょうか?
他にも材などでサウンドの違いが出てきますが今回は代表的な3種のフープのサウンドの違いでした!
お持ちのスネアのフープを変えてみようかなという方は参考にして頂ければと思います(^^)
また、メーカーや微妙な仕様の違い、シェルやヘッドとの相性でサウンドもガラリと変わるのでぜひお試しください!!
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