「ジャズコは使いやすいけど、いまいち味気がないよなー。でも相方がマーシャルやからこっち使うしないんよな…」
「ジャズコやとチューブアンプ系に比べて、やっぱ迫力ないなー」
こんな場面に出くわしたり、お悩みを持たれる方は意外といらっしゃると思います。
ジャズコーラスはその素直で癖のないサウンドが特徴なんですが、チューブ独特の温かみのあるトーンや自然なドライブ感は出しづらく、キャビネットの関係もあり低音や音圧の豊かさなどはどうしても負けてしまう所があります。そこに味気なさを感じてしまう方もいらっしゃいますね。
しかし逆にアンプによる余計な味付けをしないジャズコは
【自分の楽器やエフェクターの特性を生かす】にはぴったりなんです。
だからジャズコの方が良い!という方も多いですし、1975年の発売以来世界中で愛され続けているんですね。
「ジャズコが好きだからなんとか使いたい!でも…」という方に、意外と知らない一味違ったサウンドメイクをご紹介したいと思います。
●JC-120の隠れた機能「チャンネルリンク」
スタジオ・ライブハウスの大定番、JC-120!
スタジオやライブハウスなどで一番見かけるのがJC-120というモデルなんですが、このJC-120には隠れた機能があります。
それが【チャンネルリンク】という機能です。
JC-120はスピーカーが2つあり、チャンネル1、2で分かれていますが、実はそれぞれ独立したプリアンプ・パワーアンプを持っています。なので片方のチャンネルに繋いだ時には、片方のプリアンプ・パワーアンプしか反応していないんです。
チャンネルリンクとは両方のチャンネルを同時に鳴らす事が可能になる機能です。やり方は簡単!
音の分厚さは片方だけの時より断然良くなります。チャンネル1と2で異なるイコライジングを設定して重ねるという方法も出来ますし、チャンネル1と2を繋ぐ間にエフェクターを入れる事によって別のアクセントを加えるという方法も可能です。
ただチャンネル別でサウンドメイクをした場合は各スピーカーからのサウンドが混ざりますので、ライブなどではマイクを立てる位置を考えたり、2つのサウンドのアンサンブルを考えないといけなくなります。その辺りは少し手間に思うかもしれませんが、単純に繋いだだけでも音の迫力は全然違いますよ!
●まとめ
最近ではしっかりとしたチューブサウンドの風味を出してくれる質の良いエフェクターも多数ある時代ですし、ジャズコのクリーンサウンドが好きな方、自分の楽器やエフェクターの特性を大切にされたい方はぜひ一度試してみて下さい!
僕の学生時代はよくこんな光景を見かけました。
先輩「俺マーシャル使うから、お前ジャズコな」 後輩「あ、はい…」
そんな時はチャンネルリンクで先輩に負けない迫力を出して驚かせてみましょう!
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