「ちゃんと9Vアダプタを使ったのに何で壊れたの~!?」
と、ショートしたエフェクターを見ながら、涙した方、いらっしゃいませんか?
ちょっとしたアダプタの仕様の違いで、楽器が壊れてしまうことがあります><
鍵盤楽器でも、エフェクターでも、アンプでも、とっても大切なアダプタ。
今回はキーボーディスト目線で、基本をまとめてみたいと思います。
1.電流(アンペア数)に注意!
●Roland JUNO-Di の場合
当店でも人気が非常に高いJUNOシリーズ。
こちらに使用されているアダプタは「PSB-100」というアダプタです。
仕様は・・・
定格入力 AC100V 50~60Hz
定格出力 DC9V 2000mA
極性 センターマイナス
なお、エフェクターに多く用いられる「PSA-100」の仕様は・・・
定格入力 AC100V 50~60Hz
定格出力 DC9V 500mA
極性 センターマイナス
ですので、電流(アンペア数)が異なることが分かります。
JUNOの消費電流が600mAですので、PSA-100では電流が足りないんですね。
なので、アンペア数の大きな「PSB-100」を使用します。
(基本的には、消費電流よりアンペア数が大きい分には問題ないとされます。)
2.極性に注意!
●KORG microKORG の場合
不動の人気を誇るアナログモデリングシンセ。
こちらは「KORG KA350」というアダプタを使用します。
仕様は・・・
定格入力 AC100V 50~60Hz
定格出力 DC9V 1700mA
極性 センタープラス
あれ?
Rolandの時と「極性」が違う。。。
まず、極性とはなんでしょうか?
日本のメーカーのシンセサイザーでは、交流(AC)を直流(DC)に変換する「AC/DCアダプタ」を使用することがほとんどです。
AC/DCアダプタの場合、電池にプラスマイナスがあるように、アダプタにも端子の内側がプラス(センタープラス)のものと、内側がマイナス(センターマイナス)のものがあります。
乾電池で想像すると分かりやすいのですが、極性を逆に差し込むと使えないことがほとんどですよね?
シンセサイザーでも極性が異なると、使用できなかったり、故障の原因になってしまいます。
3.電圧(ボルト数)に注意!
●YAMAHA NP-30 の場合
抜群の弾き心地ながら、とっても軽く、自宅での練習にオススメのNP-30。
こちらは「PA-150A」というアダプタが推奨です。
仕様は・・・
定格入力 AC100V 50~60Hz
定格出力 DC12V 1500mA
極性 センタープラス
こちらはこれまでに出てきたアダプタとは、電圧(ボルト数)が異なります。
エフェクターの場合など、「9~12V」の範囲であれば使用可能なものなどありますが、
シンセサイザーの場合は、ボルト数が異なると負荷がかかり、故障の原因になることがあります。
電圧は必ず同じ規格のものを使用しましょう^^
4.直流・交流に注意!
シンセサイザーではほとんどの場合、「AC/DCアダプタ」を使用しますが、エフェクターや機材、海外製品などにはAC/AC仕様のアダプタを用いることもあります!
こちらはキーボーディストにもおなじみのメーカー「Providence」のPEC-2というコントローラーの専用アダプタです。
仕様は・・・
定格入力 AC100V 50~60Hz
定格出力 AC9V 1300mA
※AC/ACのため、極性はありません。
「AC」という文字を見逃しちゃうと、RolandでもKORGでも使えそうですが、これまた間違って使うと大変なんです><
交流電源は、一定の周期で電圧のプラスとマイナスが変化する電源のため、本体の極性が一定の仕様である場合、異常を起こし壊れてしまう場合があります。
アダプタを差し込む前に、よくよーく見てみましょう!
以上、簡単に鍵盤目線でアダプタについてまとめてみました!
せっかく買ったシンセサイザーもアダプタ1つで壊れてしまう場合があります。
できれば純正品を使用し、どうしても純正品が手に入らない場合は、購入前に仕様をしっかりとチェックしましょう^^
ちなみに、アダプタの仕様が合っていても、プラグの形状やサイズが異なると差し込めませんので、気をつけましょう~><
楽器の買取はQsicへ
当店の在庫は全てお客様からの買取で成り立っています。
これだけ多くの中古楽器が日本全国から集まってくるのは、高価買取に全力を注いでいるからこそ。
ご不要な楽器がございましたら、ぜひ一度お声掛けください。お問い合わせだけでも構いません。
ご満足・ご納得いただけるよう、精一杯努めさせていただきます。
お気軽にコメントしてください。