梅雨の季節となりますと竿系楽器のネック管理(湿度管理)についてのお話となりますよね?
木でできている楽器にとって、湿度は非常に気をつけなければならないモノです。
湿度が高くなりますと
「水分を吸収し木が柔らかくなり順反しやすくなるので弦を緩めた方がいい。」
というように、湿度が上がるこの季節は楽器をお持ちの皆さんは気を遣う季節ではないでしょうか。
木を使用した楽器に関してよく注意喚起をされるのですが、実はその他の機材にとってもこの季節は注意が必用なのです!!
それは、アンプでございます。
ギターやベースをお持ちの方でしたら、アンプもお持ちの方多いのではないでしょうか?
湿度が高くなるとアンプにも影響がございます。
もちろん、窓を開けっぱなしにしていて直接アンプに雨が・・・といった事もよくないのですが(笑)
そういう事ではなくとも、管理場所の湿度が上がりすぎると色々な所に影響が出てしまいます。
アンプと聞きますと、
「湿度で真空管に何か影響があるのか?!」
と思われる方もいらっしゃるのですが、真空管本体には特に湿度による影響はございません。
それでは、どういった事に影響があるのかと申しますと。
主に金属パーツの
ジャック、スイッチ類、スピーカー、真空管のソケット・・・etcでございます。
これらは他の電化製品類同様に金属パーツで出来ておりますので、湿度が高すぎる場所で保管いたしますと錆びます。
錆びますと、接触不良やガリなどの不具合を引き起こします。
また、スピーカーを後ろからご覧になられた事がある方はお分かりだと思いますが、スピーカーの背面は金属パーツがむき出しになっております。
この場所も湿度に弱い箇所となります。
またスピーカーネットは湿度を含みやすい素材で作られている事が多いので、その湿度によって中の金属パーツに悪影響が起こる可能性も考えられます。
木で出来ている楽器のように、加湿・除湿によってアイテム自身のポテンシャルや特性が変わったりという事は無いのですが、アンプはとにかく湿度の高い環境に保管してしまうのは寿命を縮める可能性がございます。
それでは、どういった対策が必用になるか?
でございますが、とにかく「除湿」が重要となります。
アンプにもタイプが様々でございますので一概には申し上げられませんが、自宅で使用するサイズでしたらバックパネルがオープンタイプのものが多いのではないでしょうか?
⇑こういったタイプの事です。
このスペースにシリカゲルの様な乾燥剤・除湿剤を入れておくだけで随分と変わって参ります。
⇑ またこういったバックパネルにスペースがないクローズタイプでしたら、ケースやカバーに入れその中に除湿剤を入れるという方法が最適でございます。
アンプを購入した時に、このスペースに乾燥剤が入れられているのを見かけたことはございませんでしょうか?メーカーが出荷時に除湿をするほど、アンプというのは湿度を嫌う機器なのでございます。
梅雨時でなくても、長期間使う予定がない場合やどこかに保管しないといけない場合は同じように除湿剤を入れる事をオススメ致します。
ほんのひと手間で次にご使用の際気持ちよく使えるといいですよね!
是非お試し下さいませ!!
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