現在までに100種類以上もの機種を世に送り出しているコンパクトエフェクターの定番中の定番メーカーBOSS。
Roland社よりエフェクター専門ブランドとして立ち上げられ1976年から革新的なシステムと使いやすさと安定感のあるサウンドを作り続ける日本が誇る世界に認められた楽器メーカーという事はみなさんご存知でしょう。 好みのサウンドか否かという事はあるでしょうが、少なくとも日本において音色の指針となるメーカーと言っても過言ではないのではないでしょうか。
プロミュージシャンの中にもたくさんのファンがおり、ほとんどのアーティストの機材紹介のボード写真に1つはBOSS商品がのっています。 もちろん、今は全く使っていないという人もおられると思います。 しかし、「今まで一度も使った事が無い」という人はほとんどいないのではないでしょうか？ 少なくとも、私が楽器を始めてから20年程の間に出会った人の中ではいませんでした。
それほど有名で歴史もあり名機の多いブランドですが、歴史が長いが故に起こった悲劇とも言える出来事があります。 発売当初から9V電池とACアダプタの併用が出来るという点も革新的だったわけですが、ACアダプタの規格が一度変わっているのです。
詳細な時期は発表されていないと記憶しているのですが、1990年代中期にそれは起こりました。
変更前はACAというタイプで少し大きめの四角いボディでした。
80年代、90年代にBOSSのコンパクトエフェクターを使っておられた方には覚えがあるかもしれませんが、某ゲーム機のアダプタで代用できるあのタイプです(笑) そして、それ以降（現在も）はPSAというタイプになりました。
規格が変わったという事だけでしたら大した事ではないのでしょうが・・・ 互換性がなくなってしまったのです。 この点が大いに問題でした。
しかしながら、アダプターが販売されている間はそれでも入手の手段があったのですが遂にその時が来てしまうのです。
ACA-100生産完了
となりますと、市場に残されている在庫がなくなると入手の手段が無くなるという事で何個も予備を買う人がいたのを記憶しております。
そして、最近ではなかなかお目に掛かる事も難しくなり、古いBOSS製品は9V電池でしか使えないというのが通説となっていったのです。 電源を別に用意するか、旧BOSSだけ電池で使うか・・・という選択となり使用する事を諦めた人をお客さん以外にも目の当たりしてきたのですが・・・
BOSSのホームページに解決策があっさりと書かれていました。
～公式ページより抜粋～
ACA-100生産完了に伴うインフォメーションACA-100仕様のコンパクト・エフェクターには、ACアダプターPSA-100を直接使用する事はできませんが、電源供給機能を持った製品ラインナップ「ライン・セレクターLS-2」、「クロマチック・チューナーTU-2/TU-3」、「ステージ・チューナーTU-1000」、「ノイズ・サプレッサーNS-2」、「ペダル・ボードBCB-60」や、他のPSA-100仕様のコンパクト・エフェクターを混在させて使用することにより、ACアダプターPSA-100による電源供給が可能になります。
知っていた方も多数いらっしゃったかと思いますが、私、最近知りました(-_-;)
パワーサプライ機能を搭載している機種から電源を供給すれば、旧型規格のACA電源も使えるのです！！
これには驚きました。
お持ちのBOSSエフェクターで、もし、「電源が供給出来ない」という理由でボードから外れたアイテムがあるのでしたらパワーサプライ機能が付いているアイテムを加えることによって解決しますよ！