皆さんはGuyatoneのエフェクターを使ったことがあるでしょうか?個性的かつ実用性の高い製品が多く、生産完了となったモデルが現在でも高値で取引されていることも多くございます。惜しくも2013年に倒産してしまったブランドですが、つい最近復活したことでも話題になりましたね。
特に今の世代の方はあまり見かける機会はなく、いざ見つけても「よく分からないし、触った事もない」という方も多いのではないでしょうか?実際に触ってみれば、当時から国産の技術力が高かったことが存分に感じられますよ!
ということで、今回は当店が在庫しているGuyatoneのエフェクターをご紹介していきたいと思います。今回のお品は『Guyatone PS-021』です!
【そのお手並みはいかに】
エキサイター/コンプレッサーという仕様のPS-021になりますが、エキサイターという効果はあまり馴染みがないと思います。エキサイターは「原音に倍音成分を付与して音を煌びやかにする」効果があります。高音域を上乗せしていくようなイメージです。
まずこのエフェクターは繋いだだけで僅かにコンプ感が加えられます。全てのつまみを0にして、VOLを調整するだけでも、音がまとまっているのが感じられると思います。
COLORの効果も特徴的で、これを時計回りに回すほど高音域が持ち上がったタイトなトーンへと変化します。かなり幅広く変化するので、ギターやピックアップのタイプに左右されずにサウンドメイクが可能です。逆に反時計回りに回すほど、中低音域にシフトしたまろやかなトーンになります。
ナチュラルで軽くコンプかけたい方は、このVOLとCOLORを調整するだけでも十分に使えると思います。常時ONのプリアンプ的に使うのもおすすめですね。
SUSTAINではコンプ感を調整。Dyna Compのような派手な変化はしませんが、音がグッと太くなるので、ソロのようなピンポイントでの使用も◎です。プリアンプとして使う場合でも「もっと音を太くしたい」という時に活用できると思います。
EXCITERは上で挙げたように高音域が調整できます。COLORと組み合わせればかなりギラついたトーンも表現できます。ただ大胆なセッティングをしてもサウンドが破綻することはなく、サウンドメイクはかなりしやすい印象でした。歪みと組み合わせて、より煌びやかなドライブサウンドを演出するのも面白いと思います。
COLOR/SUSTAIN/EXCITERは、イコライザーのようなイメージでコントロールできるので、自身の機材に合わせた美味しいセッティングが見つけやすいところもポイントです。単なるコンプレッサーとしてだけではなく、サウンドメイクの根幹を担えるモデルだと感じました。
【あのギタリストも使用した名モデル】
ちなみにこちらはBO∅WY時代に布袋寅泰氏が使用していたことでも有名です。鋭い切れ味を感じさせつつも、ちゃんと音に芯もある独特なトーンは、本機を介して作られていたんだろうと、十分納得できるクオリティでした。
現代の音楽シーンでもバリバリ活躍できるモデルですので、ナチュラルなコンプ・プリアンプをお探しの方は一度試してみてはいかがでしょうか?次回もお楽しみに!
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