今年は本当に暑い日が続きますね・・・
この厳しい日差しもありまして、メッシュキャップを数年ぶりに買ってみました。
今は、帽子といっても本当にバリエーションが多いですね。
何種類もの形状、種類のものが売り場に並べられておりました。
それらを吟味している最中に、かれこれ10年以上前に友人に聞かれた事を思い出しました。
「最近さ、若者がかぶっている帽子あるやんか。あれ、シール剥がさないのはあってるん?」
なぜ私にそんな質問をしてきたのかハッキリは覚えていないのですが・・・
「あってるんちゃうかなぁ~」
と答えたような気がします。
当時、キャップのつばの部分にサイズなどが書かれたシールを貼ったままにしてかぶっているのが流行り始めた頃ぐらいだったと記憶しているのですが
「あれ込みでファッションなんじゃないかなーーー」
とその時は結論付けた気がします。(なんてどうでもいい会話なんでしょうねwww)
時は流れ・・・久々にあの話を思い出し、妙に気になった私は調べてみました。
諸説はあるそうなのですが、海外のヒップホップミュージシャンの間で貼ったままキャップをかぶるのが始まったそうです。
ヒップホップに造詣がある方は、彼らが日本では考えられない程、過酷な生い立ちを背負っている人がほとんどであるというのは周知の事実かと存じます。
そんな彼らの中では、普段身につける服などのファッションアイテムも新品で手に入れる事は難しかったと言われております。
そういった状況の中、古着と間違われないように
「俺のかぶっているキャップは新品で買ったんだぜ!」
と証明する為にシールを剥がさずに被っていたという説がルーツなのではないかとされております。
そして、そんなカルチャーの中で頭角を表したミュージシャンのPVでシールを貼ったまま出演しているのを見た若者たちが影響を受け、シールを剥がさないのが一般的になったという背景があるそうです。
今となっては、インターネットの動画コンテンツがメジャーとなり、テレビでミュージックビデオが流されることも、専門チャンネルでの放映時間もグンと少なくなり、PVが世間全体を巻き込んだムーブメントを起こすようなことは無くなってきましたが、当時は確かにそんな時代だったなぁ~と思い出しました。
PVをケーブルテレビで流すことがプロモーションの最優先事項とされていた時代、それぞれのヒーローが映像とともに飛び込んできた時代でもあったかと思います。
時代の寵児とされた「VAN HALEN」、センセーショナルなルックスだった「Culture Club」、80年代を彩った象徴的なアーティストが他にもいっぱい音楽ビデオという新しいツールを用いてスターダムへと駆け上がっていきました。
そこから時は流れ90年代では、UnpluggedのLIVEが一つの流行りとして大物ミュージシャン達も参加し話題となりました。
Unpluggedの話題が出たからには、名前を出さざるを得ないのが、Eric claptonでしょうか。
彼が当時使った「Martin 000-42」はここ日本でも爆発的な人気となり、誰も彼もが欲しがったという風に記憶しております。
こういった現象は、最初にお話していたキャップに似ていますね。
キャップがギターに変わっただけで、「カッコいい!」と思ったものをファンが取り入れたいと思う所などは。
音楽だけでなく、そのアーティストが何を使っているかまでが伝わってくるプロモーションビデオは、音楽の良さ、アーティストのカッコ良さだけでなく、ファンにとっては憧れまでもアウトプットしていたツールだったのではないでしょうか。
残念ながら、当店には現時点でMartin 000-42は在庫していないのですが・・・
毎日色々な楽器が入ってまいります。
その中には誰かの憧れの機種があるのだと思うと、素敵な仕事だなと感じます。
あの頃、衝撃を受けたあの人の楽器をお届けする手助けになっていれば、私共としましては嬉しい限りでございます。
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