【「CDってやっぱり大切」今聞いている音源は本物?】 


スマホやプレーヤーに音楽を取り込む時に、「mp3 192kbps」のような表記を見たことはないですか? 気にしたことがないという方もいらっしゃると思いますが、 内部の設定をしていると、数字が低かったり、違う表記の物にしてみたらデータの容量が少なくなる事があります。 こっちの方がいっぱい曲を取り込める!と思って安易に容量の少ない物にしちゃうと、せっかく良いイヤホン・ヘッドフォンを持っていても、すごくもったいない事になってるかもしれないんです。

【圧縮音源】


実はCD音源のデータ容量はとても大きく、1曲約50~60MBぐらいになったりします。
好きなアーティストの新しいアルバムが出たけど「今回10曲か…もっと聞きたかったなー」なんて思った事はないですか?
国内ではCD規格が700MBが主流なので、少ないように見えてけっこう限界まで詰め込んでいるパターンもあるんです。

こんな大容量のデータをそのまま入れていくと、すぐにプレーヤーがいっぱいになりますよね。
そうならずにたくさんのアーティストのアルバムを取り込む事が出来ているのは圧縮しているおかげなんです。
そうした音源の名前がmp3のような圧縮音源と呼ばれる物です。規格の一部をご紹介します。

・wav CDなどに使われている圧縮されていない音源。一番音質が良いが容量はかなり大きい。
・mp3 圧縮された音源の規格の中で一番古い。多くの機器に対応している。bpsによって音質にかなり影響が出る。
・aac デジタル放送の音声やipad、iphoneにも使われているmp3の改良版のような規格。
mp3よりbpsによる音質の影響が少なく、数値が低くても劣化が少ない。対応している機器がmp3より少ない。
・FLAC 圧縮したデータが再生する時に完全に復元される規格。今注目されているハイレゾ音源にも採用。
mp3より容量は大きくなるが、音質の劣化がなくなる。

【bpsとは?】

正式名称はビットパーセカンドと言います。ビットレートとも呼ばれます。
聞きなれない言葉ですが、 「1秒間にどのくらいデータを取ってこれるか」を表す単位となっています。
データが多く取れればとれるほど、多くの情報を再現できるので
このbpsの数値が高いほど音源の再現度が高くなるという形になっています。 

CDに使われているwavのbpsは1411kbps。上記で挙げた192kbpsだと数値が低い分、
情報量が少ない → 音質の良さや再現度が低い。という事になります。
なので容量が少なくなるからといって安易に低い数値で取り込んじゃうと、
本来の音源の良さが分からないまま聞き込む…といった事になってしまうんですね。
(mp3に関しては160~192kbps辺りが容量・音質的に一番バランスの良い値だと言われています。)
その他周波数の関係やら、音質に関わる問題はあるのですが、長くややこしくなるので割愛します。

普段何気なく音源を取り込んでますが、
もしかしたらアーティストが本当にやりたかった・聞かせたかった音が聞けていないかも?
気になった方は一度ソフトやプレーヤーの設定を見直してみてはいかがでしょうか。

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