シンセサイザーのつまみやフェーダー部分には、英語で色々な用語が書かれています。
パッと見ただけでは、用語の意味ってよく分かりませんよね?
メーカーによって書き方の違いもありますが、ここでは「Roland JUNO-Di」を例に、5つご紹介します。
1.ENVELOPE エンベロープ
「エンベロープ・ジェネレーター」の略で、音に変化をつける「モジュレーター」の総称の1つです。
(そのほかにLFOと呼ばれるモジュレーターもあります。これはまた別の機会に。)
元々シンセサイザーは、何もない所から「音」を作りますが、音を作っただけの状態だと「ピー」っという音が鳴っているだけで、楽器としては使用が難しいです。
鍵盤を押した瞬間から、鍵盤を離した後の余韻まで、音がどのように変化をするか決める部門がエンベロープ・ジェネレーターです。
2.ATTACK アタック
鍵盤を押した後、音が最大になるまでの時間を「アタック・タイム」と言います。
例えば、実際のピアノや木琴などは叩くとすぐに最大の音量になりますが、バイオリンなどの弦楽器は「弓」で演奏するため、立ち上がりに時間がかかります。
そのような微妙な時間調整を行います。
3.RELEASE リリース
鍵盤を離してから音が消えるまでの時間を「リリース・タイム」と言います。
電子音のようにブツッと余韻なく切れるものもあれば、ピアノや弦楽器のように余韻が残るものもあり、それらの時間を決めます。
4.CUT OFF カットオフ
音の成分のうち、余分なものを削るためにフィルターという機能があります。
高音を通す(ハイパス)、低音を通す(ローパス)、ある一定部分を通す(ハンドパス)フィルターなどがありますが、基本的なシンセにはローパスフィルターが搭載されています。
そしてフィルターのどの部分でハイを削るかを決めるのが、カットオフとなります。
ハイを多く残すと明るく煌びやかな音になり、ハイを多く削ると丸い音や削りすぎると音が無くなるものもあります。
5.RESONANCE レゾナンス
レゾナンスはカットオフ周波数付近の音を強調し、音に「クセ」を与える役割です。
これだけだとちょっと分かりにくいので、図をご覧ください。
お手製の図なので分かりにくいかもしれませんが、「ミョーン」「ビヨーン」のようなシンセサイザーらしい音を創るツマミです。
要は周波数をいじるので、このツマミを一定速度で動かすとワウのようなサウンドになります。
以上、聞くに聞けないシンセサイザー用語でした。
機能や効果を知っていると、より音作りが分かりやすくなると思うので、この5つをぜひ覚えてみてくださいね♪
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