実はたくさんある!?名前に「ホルン」が付く楽器 

突然ですが、「ホルン」というとどんな楽器をイメージされますか? 皆さんがイメージされるのは、カタツムリのような丸い金管楽器ではないでしょうか?   ホルン(英:Horn 伊:Corno)という言葉は元々「動物のツノ」という意味で、動物のツノなどで作られた楽器(角笛)もホルンと呼ぶようになりました。 実はホルンと名のつく管楽器は、上の写真の楽器だけではないのをご存知でしたか? 今回はその中… 続きを読む

リッププレートはなぜ付いている? 

フルートの唄口には、「リッププレート」と呼ばれる板が設置されています。 同じ横笛の龍笛、篠笛、アイリッシュ・フルート、ピッコロなどを見ると、この「リッププレート」は付いていません。 では、なぜフルートだけに設置されているのでしょうか? 今回はリッププレートが付けられた理由とそれに関わるフルートの歴史をご紹介いたします。 今日のフルートができるまで 現在は金属で作られることが多いフルートですが、以前… 続きを読む

クラリネットの語源は「小さなトランペット」? 

タイトルにも書きましたが、クラリネットの語源は「小さなトランペット」。 ご存知でしたでしょうか? 今回は、クラリネットの語源から見える2つの楽器の意外な関係についてご紹介いたします。 トランペット 金管楽器の祖先を辿ると新石器時代まで遡り、旧約聖書にも「ラッパ」が度々登場することからも歴史の長さが見て取れます。 トランペットの祖先は、筒状のまっすぐな楽器でした。 ピストンを使って倍音以外の音程を演… 続きを読む

チューニングの基準はラ?シ♭? 

テレビや演奏会など、オーケストラが演奏前に同じ音を出しているのを一度は目にしたことがあるのではないでしょうか? あれはチューニングをしており、「ラ」の音を基準に音程を微調整しています。 一方吹奏楽では、「シ♭」の音を基準にチューニングします。 今回は、なぜこの2つの基準音が違っているか、をご紹介いたします。 オーケストラのチューニング オーケストラの基準がなぜ「ラ」なのか。 諸説ありますが、平たく… 続きを読む

「フルート=リコーダー」? 意外と知らない楽器の語源 

フルートというと銀色の、音色も見た目もきらきらと美しい横笛。皆さんご存知のことと思います。 フルートの歴史は長く、祖先は旧石器時代マンモスの牙を使ってできた笛にまで遡ります。 長い期間を経て進化してきた「フルート」 元々フルートという言葉は現在のリコーダーを指していたのをご存知ですか? フルートの語源 フルートは息や息吹を意味するFlatus(フラトゥス)というラテン語由来の言葉で、元々は笛全般を… 続きを読む

楽器と金属アレルギー 

楽器にはあらゆるところに金属が使われています。 細かく見ていくと、 ギター・ベースはペグ、フレット、ブリッジ、ストラップピンなどたくさんの金属パーツや金属製の弦を使います。 金管楽器も一部のパーツを除きほとんどが金属製ですし、木管楽器も名前によらず金属パーツがたくさん使われています。 (金管楽器と木管楽器の違いについては、こちらでご紹介しています。) 金管楽器・木管楽器はなにで区別する? 管楽器の… 続きを読む

ご存知ですか? フルートのお手入れの方法 

頭部管

  フルートは他の木管楽器に比べると、練習中にスワブをこまめに通す必要もなく、お手入れは一見楽そうに思えてしまいますよね。 そんなフルートのクリーニング、十分にできていますでしょうか? 今回はお手入れの方法をご紹介いたします。 必ずしもこちらの方法でなくてはいけない!というわけでもありませんので、ご参考までにご覧いただければ幸いです。 各部名称 メンテナンス方法をご紹介する前に、知ってお… 続きを読む

掃除だけじゃない!?クリーニングロッドの大切な役割 

フルートのお手入れに使う「クリーニングロッド」 片方には、ガーゼを通して巻きつけるための穴が空いており、 もう一方には線が刻まれています。 「線があったなんて知らなかった」「そういえばなんの線だろう?」とお思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか? 今回はこの線がもつ大切な役割についてご紹介します! 頭部管の中はどうなっている? クリーニングロッドの線の役割をお伝えする前にフルートの頭部管の構造… 続きを読む

【11月11日は何の日?】楽器・音楽にまつわる記念日 

4弦ベース

先週の金曜日、11月11日は〇〇の日。 日本記念日協会によると1年で最も記念日が多い日だそうです(2022年11月6日時点)。 皆さんは、〇〇の中に何を思い浮かべますか? ポッキー&プリッツの日、チンアナゴの日、鮭の日…など色々ありますが、楽器店スタッフとしては「ベースの日」が一番に思い浮かびます。 1が4つに並んでいるのが、ベースの4本の弦に見えることが由来で、 音楽プロデューサーでベー… 続きを読む

有害?無害? 楽器に発生する緑青(ろくしょう)とは 

クラリネットの緑青

しまい込んでいた楽器を久々に取り出すと見かける青緑色のサビ。 これは銅が酸化して発生したもので、この独特な色に由来して、緑青(ろくしょう)と呼ばれます。 古い10円玉に付着していたり、鎌倉大仏や自由の女神像は緑青で覆われた青緑色が印象的ですね。 「銅が反応がしている」と聞くと、黄色っぽい金属で発生しそうなイメージですが、 加工がしやすいなどの理由から身の回りには多くの銅合金でつくられた製品があり、… 続きを読む