本当に安心してご利用いただくために

減額となる事例のご紹介

正直に申し上げると、このようなご案内はお客様の売却意欲を削いでしまう可能性があるので作らない方が良いでしょう。
実際には他店でもここまで説明しているページは見かけません。

それでも、私たちはお客様に安心・納得の上に本当に満足してご利用いただきたいからこそ、お客様の不安の解消に繋げたい想いでこのページを作らせていただきました。

「減額が起きる可能性がある」とお客様を不安にさせるのではなく、お手元でご確認いただける重要なポイントについて事前にご紹介したいというものです。

  • 見積りは受け取ったがやはり最終的な値段が心配だ
  • 他店に送った後大きな減額をされたことがある。買取そのものが不安だ

このような場合には、ぜひこちらをご覧ください。
※当記事の内容には当店独自の見解が含まれます。

減額とは?

[検品の結果、最終査定額が事前査定額を下回ること] です。

どうしてこのようなことが起きるかと言いますと、大きく分けて3つのパターンがあります。

  • 1. 査定方法
  • 2. 外観の評価度合いにずれがある時
  • 3. 問題点の発覚

詳しくご説明していきます。

1. 査定方法

『買取上限価格』という表現を使っている楽器店では基本的に減額が発生します。『上限』とは、新品またはそれに準ずる状態での買取価格ですので、使用している楽器を売る場合はよほどの状況を除いて減額が発生します。

『上限価格以外は実際に見てみなければわからない』と言われるとさらに心配になります。例えばAとBの店の上限価格が同じでも、どちらの方が減額が小さいかは何度も両店を利用した人にしか推し量れませんし、商品や担当者によっても都度変わってしまいます。

当店は創業時から『買取上限価格』という表現は使っておりません。事前にお品の状態を詳しくお聞きし、想定される実際の買取金額をお伝えしております。

いち早くこの表現を撤廃したため当初は誤解も招きましたが、今ではその精度は極めて高くなっています。

詳しくは当時の記事もご覧ください。

2. 外観の評価度合いにずれがある時

ご使用されてきたものであり、愛着があるからこそ良く評価・表現してしまうことは自然なことかもしれません。
しかし再販時は客観性も貫かねばなりません。次の買い手様がどのようにお感じになるかが重要になってきます。

実際には、ほとんどのお客様が的確な評価をしていただけているので、ここで大きくお値段が変わることはあまりありません。但し、例えば擦り傷があるものを新品同様、傷が目立つものを美品とお申し出になられていた場合は、減額が発生する可能性がございます。

逆に事前査定時に控えめな表現をされていた場合は、当店では最終査定時に金額をアップしております。

3. 問題点の発覚

当記事の本題です。

お客様が事前査定時にはその問題点に気がついておらず、検品で判明する場合です。最終的に結果は同じでもガッカリ感や不信感が大きくなってしまいます。
そこで、どういったことが減額の対象となるのかについて楽器別にご紹介します。

【楽器別】 減額となる事例(問題箇所)のご紹介

ギター・ベース

トラスロッド

トラスロッドが締まりきった状態、もしくは緩まりきった状態でネックの調整ができない場合。

トラスロッドの頭部分

ネック周りのプレイコンディション

音詰まりなど、演奏に支障が出るほどのネック反りや、激しいフレットの消耗がある場合。

・反り
ネックの反り

・フレットの摩耗
フレットの削れ、凹み

木部の割れ

ヘッドやボディ、指板などの木部に割れやその修理痕が見受けられる場合。

・ネック折れ
ネック折れ

・修理痕
ヘッド俺補修痕

木部の加工を伴う改造

ザグリやフレットレス加工など、木部への加工をおこなっている場合。

・ザグリ
ザグリの画像

・フレットレス加工
フレットレス加工

電装系の故障

「ノイズが大きい」、「音が出ない」、「出力が不安定」など電装系のパーツが故障している場合。

電装系・キャビティ内画像

アコギ・ガット

(画像準備中)

木部の剥がれ

ブリッジ、ネックヒール、バインディングなどに剥がれが見られる場合。

クラック

各所のクラックや、継ぎ目に隙間が発生している場合。

ネックのコンディションに問題がある場合

フレットの減りやネックの波うち・ねじれなど、プレイコンディションに問題がある場合や、トラスロッドの残量が少ない場合。

トップの変形

トップ落ち、ブリッジ周りの膨らみなど、ブリッジサドルの調整で弦高調整が困難・不可能な状態の場合。

その他、異常が見受けられた場合は減額となる可能性があります。

管楽器

状態により修理、交換、調整などのメンテナンスが必要な箇所の一覧

 木管金管
 ピッコロ/フルートクラリネットサックスオーボエトランペットトロンボーンユーフォニアムホルン
コルクの状態    
タンポの状態    
キイバランス    
管内の汚れ   
ピストンの状態      
スライドの状態       
ロータリーの状態      
各抜差管の状態    
凹み  
割れ・割れ修正痕     
磨き
フェルト、Wキイ※    

※Wキイ:ウォーターキイコルク

【交換・調整対象】コルクの状態(ピッコロ、フルート、クラリネット、サックス、オーボエ)

組み立てた時にぐらつく場合や、欠けている箇所がある場合は交換対象です。

コルクの状態1

フルートはクリーニングロッドを頭部管に入れた際、吹口の中心線がずれている場合は交換が必要です。

コルクの状態2

【交換・調整対象】タンポの状態(ピッコロ、フルート、クラリネット、サックス、オーボエ)

汚れがついているものや破れているものは交換対象です。
タンポを交換した場合はバランス調整も必要です。

タンポの状態1

タンポの状態2

タンポの状態3

【調整対象】キィバランス(ピッコロ、フルート、クラリネット、サックス、オーボエ)

画像のように、浮いてしまっているタンポはバランス調整が必要です。

キィバランスの状態

【修理対象】管内の汚れ(金管楽器)

抜差管の内部やピストンに錆やグリスなどが付着していると、管内洗浄が必要な状態です。

管内の汚れ

【調整対象】ピストン・スライド調整(トランペット、ユーフォニアム)

動かしにくい場合や戻りが悪いなどの場合は調整が必要です。

ピストン動作不良

スライドの画像

【修理対象】抜差管の状態(金管楽器)

汚れやサビなどが原因でネジが外れない場合や抜差管が抜けない場合は修理が必要です。

抜差管1

抜差管2

【修理対象】凹み(木管楽器)

音程や吹奏感に影響するため調整が必要です。
頭部管やU字管部分の凹みが見落としやすいのでよくご確認ください。

木管凹み

【修理対象】凹み(金管楽器)

音程や吹奏感に影響します。抜き差し管やU字管の部分の凹みが見落としやすいのでよくご確認ください。

凹みの画像

【修理対象】割れ・割れ修正痕(ピッコロ、フルート、クラリネット、オーボエ)

乾燥により割れてしまう場合があります。内部ですがご確認できますでしょうか?
割れが広がると息が漏れてしまうので早急な対処が必要です。

割れ

【修理対象】磨き(全楽器)

くすみや錆が付着していると磨きの対象です。右の画像が磨いた後の状態です。

磨き ビフォアアフター

【交換・調整対象】フェルト・Wキイなど消耗品の状態(金管楽器)

欠けていたり、汚れているものは交換対象です。

消耗品の状態

該当する場合はお気軽にお問い合わせください。

お客様一人ひとり、楽器一点一点、丁寧にお見積りをさせていただきます。

このページで「いくら減額になるのか」をご紹介できれば、より便利にご利用いただけることは承知しております。
しかし、該当する症状の程度だけでなくその楽器の価格帯、ブランド、交換パーツの取得額など、複数の要素によってお値段(お見積り)が算出されます。ここではそのパターンを書ききることができません。

そのため、詳しくはお客様一人ひとりにご案内をさせていただいております。
事前査定のお申込み時にお気付きの点があれば予めお知らせください。
事前査定後にこのページをご覧いただいている方も、お気づきになった点があればいつでもお知らせください。

その情報を元に、事前に、何度でも、お見積りをさせていただきます。

このように、どういった点が減額の対象となるかを予めお伝えすることが、お客様の安心につながればと思いこのような記事を制作させていただきました。

誰も心良く思わない「減額」についてここまで開示することが、皆様にとってプラスの情報となることを願っております。

これからお見積りのご依頼をいただくお客様はこちら

当店をご利用いただけることが、お客様にとって最善の選択となるよう精一杯務めさせていただく所存でございます。
ぜひ、お気軽にご利用ください。

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