【Q速】ストラトの"バネ1本"に隠されたあのギタリスト達のこだわりとは

ギターの歴史を調べていると、
「ギターのボディにスプリングが仕込まれている」という、
今ではなんの変哲もない当たり前の事がいかに革新的だったかを知ることができます。

Fender ストラトキャスターがスタンダードにした、トレモロユニット。
実はギタリストによって、そのセッティングに微妙なこだわりが隠されているのです！

今日は有名ギタリストのトレモロユニットの「スプリングの張り方」を見てゆきましょう！

●3本掛け●

"音速の貴公子"ことイングヴェイ・マルムスティーンがこのタイプ！
速弾きフレーズが代名詞ですが、アームを使った色気たっぷりのプレイも大きな魅力です。

真ん中から広がるようにして掛ける独特な形は、
その見た目通り独特なアーミングの感触を得る事ができます。

●4本掛け●

前回のブログでも話題になりました"ストラト魔人"こと、
リッチー・ブラックモアがこの掛け方です。

左右非対称にスプリングを入れる事によって、
これまた独特なアームの感触が得られるのですね。
Deep Purple時代の、アーミングによる独特な揺れの秘密の一つです。

●5本掛け●

ジミ・ヘンドリクス、スティーヴィーレイヴォーン、そして現代のスーパーギタリスト
ジョンメイヤーがこの5本掛けでストラトを使用しています。

スプリングの数はアームの操作性だけではなく、
ストラトの独特なリヴァーブ感やサスティーンにまで影響があります。
上記の3人はいずれも太めのストラトサウンドで有名ですので、
そのような音をお探しの方は試してみるのも良いかもしれません！

すこし番外編ですが...

こちらの写真は"ギターの神様"エリック・クラプトンの仕様です。
よく見ると、トレモロブロックの下に何か入っています...

これはなんと「木のブロック」!
当店でセットアップの際に入れたのではありませんよ(笑)

なんと、クラプトンモデルにはメーカー出荷時から入っているのです＾＾
このお話の詳細はまたの機会にじっくりとさせていただきます...（笑）

●2本掛け●

出ました！まさかの2本掛け！（笑）
この掛け方を採用しているのが"EVH"エディヴァンヘイレンです。

激しいアームダウンを繰り返す彼のプレイにピッタリの軽さですね。
この場合、ロック式のギターでないとチューニングがすぐに狂ってしまうので、
通常仕様のギターで行うことはあまりオススメ出来ません。

いかがでしたか？アーティストの個性によってスプリングの張り方も様々ですね。
手軽に調整可能な箇所ですので、ストラトユーザーの方は是非お試しあれ！

それでは入荷速報とまいりましょう！
本日の速報は弦楽器×19点のご紹介でございます。

それではいってみましょう！