誰もが名機の呼び方を間違えている!?ワーミーの真実 

今回ご紹介するのはペダル型ピッチシフターの代名詞、DigiTech Whammyに関しての豆知識。

ピッチを変化させられるエフェクターと聞けば、真っ先に連想するのがWhammy、通称「ワーミー」ではないでしょうか。
搭載されたペダルで音程を自在に変化させられる独自のシステムで、1989年に初代モデルが発売されて以降、圧倒的な人気を誇る名機。
コンパクトペダルのピッチシフターにエクスプレッション・ペダルを繋げればワーミーと同様の効果が得られはしますが、
ペダル搭載型のピッチシフターは他のモデルがなかなか存在せず、ほぼワーミーが独占している状態なのがその理由です。
人によっては、ワーミーをひとつのエフェクターのカテゴリとして認識している方も少なくないかと存じます。

しかし、このようにエフェクター界隈では広く知られる有名モデルですが、アメリカ本土ではワーミーとは呼ばれていないことをご存知でしょうか?

「ワーミー」は正式名称ではない!?

実は「ワーミー」という名称は、日本独自の呼び方です。
ではその正式名称とは何なのか。

答えは「ワミー」です。

そう、「ワ」を伸ばさないのです。
「What」などを「ワート」とは読まないため、冷静にWhammyの綴りを見れば「確かに・・・」と頷けます。
長音符ひとつのみの違いではあるためほとんど差はないように感じますが、
言葉の響きは大きく異なるため、ワーミーの出身国であるアメリカで「ワーミー」と言っても伝わることはまずないでしょう。

ワーミーと呼ばれる由縁は定かではありませんが、おそらく日本で輸入販売が開始された際、どこかでナマった読み方でメディアに掲載してしまい、
「ワーミー」という名称で広く認知されることになったのではないかと筆者は推測しております。

名前の由来

どうしてWhammyという名前が付けられたのか。
アメリカではトレモロユニットを時折「ワミー・バー」と呼ばれることが理由のようです。
Whammyはトレモロユニットでアーミングしたときのように音程を変えられるペダルであるため、ワミー・バーから引用されその名前が付けられたとのこと。

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意外とこの事実を知らなかった方は少なくないかと存じます。
しかしながら、日本ではすっかりワーミーで定着してしまっているため、国内では今まで通りワーミーと呼んで全く問題はありません。
ただし、もし外国人の方とエフェクター談義をする機会がある際は、正しく「ワミー」と発音することをオススメいたします。

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