オーバードライブの大定番モデル、BOSS Blues Driver。
エフェクターを取り扱う楽器店には必ずと言っていいほど置いてある大定番モデルです。
BUMP OF CHICKEN の藤原基央氏やthe pillows の山中さわお氏などをはじめ、多くのプロアーティストに愛用されていることでも有名で、1995年の発売以降、現在でも揺るがない人気を誇ります。
恐らくですが、日本で最も多く売れているエフェクターではないでしょうか。
そんな誰もが知るエフェクターですが、そのサウンドコンセプトや特性はご存知でしょうか?
定番モデルだからこそ着目しにくいその本質。今回は名機ブルースドライバーの魅力をご紹介いたします!
サウンドと魅力① サウンドのまとまり
初心者の方がオーバードライブを探しに行くと高確率で店員からオススメされるのも、Blues Driver(以下BD-2)です。その理由はサウンドの扱い易さにあります。
まず、BD-2は非常に“まとまったサウンド”です。
高級エフェクターによくある「倍音感」は少なめですが、コードで音を鳴らしても1つの音になったように1ヶ所の帯域に集中して出力されるので、バッキングの際は非常に気持ちのいいサウンドが出力されます。
「バッキングで使いやすい」。これが初心者にオススメされる理由の一つではないでしょうか。
初心者でまだリードプレイなどができない方にとって、最初はバッキングプレイで演奏する機会の方が多いでしょう。
実際、プロや中級者以上でBD-2を愛用しているプレイヤーは、ギターボーカルなどバッキングプレイを基本とする方が非常に多いです。
また、上記の特性から音作りがしやすく、簡単に「良い音」が作り出せるのも特徴です。
サウンドと魅力② ピッキングニュアンス
そして、ピッキングニュアンスへの追従性が高いのも見逃せないBD-2の魅力です。
ギターは弦を弾くピッキングの強弱により、ボリュームの変化やフレーズの抑揚を付けます。BD-2は他の同価格帯の歪みエフェクターに比べ、その変化をはっきり出すことができるので、ギタリストの表現を最大限引き出してくれます。
ピッキングニュアンスがよく反映されると、自身のピッキングの強弱のバラつきに気付けます。つまりピッキングの練習に適したエフェクターというようにも考えられますので、そういう意味で初心者にオススメする店員さんは少なくないのかもしれません。上級者にも初心者にも嬉しい仕様と言えますね。
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BD-2の特性をまとめると、バッキングやコード弾き、アルペジオを多用するギタリストに超オススメのエフェクターと言えます。
もちろん、それ以外のリードプレイが主流のギタリストには使いづらいということはございません。ブースターとしても優秀なので、あらゆるプレイヤーにオススメできる1台です。
ただ、ゲインはクランチ程度の設定が好評で、ハイゲインの設定は好みが別れてしまうのは数少ない欠点でしょうか。
そういった欠点も持つエフェクターですが、それらを改善したモディファイモデルが数多く販売されているのもBD-2の魅力の一つです。
より太く高品位なサウンドに改善したもの、新たな機能を追加したものなど、様々なモデルがございますので、オリジナルBD-2がいまひとつに感じる方はモディファイモデルから探してみるといいかもしれません。
また、”ブルース”と名付けられておりますが、決してブルース専用というわけではなく、ロックからポップまでお使いいただけるので、様々なジャンルで活躍します。
初心者からも玄人からも愛される定番の1台。
まだそのサウンドを体感したことがない方は、ぜひこの機会に手にとってみてはいかかでしょうか!
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